2013年6月27日(木)
1ディナール139円
旅で出会った台湾人からワディラム砂漠が良いと聞き、行くことにする。
ペトラからワディラム砂漠へのツアーに参加する35ディナール、バス代7ディナール、砂漠入場料5ディナール。
朝6時20分にワディラム行きのバスに乗る。
7時半に休憩で売店に。甘すぎるパンと水を買う1.5ディナール。
↑ワディラムは高い岩山がそびえ立つ。
10時に砂漠ツアー出発。ペトラ遺跡だと歩いてばかりだったが、砂漠ツアーは車で移動した。余裕だと思っていたら、ペトラよりもずっと暑くて、ツアーが終わった16時にはヘトヘトになっていた。水の大事さが身をしみてわかった。
ツアーでは、峡谷の中に入ったり、砂丘に登ったり、岩山の湧き水を見たり、自然にできた石橋を渡ったり、2000年前に描かれたというラクダの絵を見て回った。砂漠初体験だったため、動きすぎた。
16時に宿に着き、と言っても簡単なテントのようなものだが、20時の夕ご飯までフリータイムとなった。ウェルカムドリンクの甘い紅茶、カルダモンやジンジャーが入っていてただの紅茶ではない。何度もお代わりをしてしまった。
紅茶を飲んだあと、気づかないうちに午睡していた。目覚めるとちょうど夕焼けの時刻だった。
急いで崖に登り、夕焼けをみる見晴らし台に向かう。360度の眺望から、夕日を沈むのを見ていた。聞こえるのは、風の音だけ。
砂漠が黄色からオレンジ色に変わり、最後にはピンク色になった。
夕焼けを満喫し、夕食を食べにテントに戻る。砂漠のご飯なので、しっかりしたものは食べられないと思っていたが、大満足の内容だった。
パンにライス、トマトにキュウリ、ヨーグルト、野菜のトマト煮、チキンとポテトとオニオンの炭火焼。
歩き疲れた身体には、本当に本当にご飯が染み込んで行くのが分かる。食後にまた紅茶を飲んだ。
毎日雲のない国、ヨルダン。砂漠の夜空は信じられないくらい星が見えた。天の河を久しぶりにみた。湿度も雲も月も遮るものが何もない夜空は圧巻だった。ただただ星の数に圧倒される。見慣れた星が見当たらないほど他の星が光っている。
昼間はあんなに暑かった砂漠の砂も、素足で歩くと冷んやりとしていた。
静寂感と無機質な光景に、初めて遠くまで来たなと感じた夜だった。
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