昨日の勤労感謝の日は、紅の豚を見た。
もう大学生以降からだと思うけど、好きなセリフがある。
「いいパイロットの第1条件は?経験?」
と、フィオに聞かれて答えたポルコのセリフは、
「いや、インスピレーションだ。」
と言う。
20才を過ぎて、解決しなければならない課題を解決してきた経験が蓄積されている。
新しい課題や新しい事象を眺めたときに、経験が邪魔をする。
私がずっと考えている課題感だ。
課題解決にならない回答を導き、新鮮味を感じなくさせてしまう。
インスピレーションで解決するということに本当に憧れる。
天才しかできないことだと思う。
しかし、インスピレーションで出た回答を実行したら、きっとうまくいかないんだろうなとか考えてしまう。
鮮やかな解決や対応をして、ことごとくうまくいく人生にしたい。
紅の豚のポルコの人生は、インスピレーションで生きて、うまく人生を過ごしただろうか。
ここまで書いて、「うまくいった人生」と感じるかどうかは、私の主観にしか寄らないことを思い出す。
まわりから見て、どんなに不幸な境遇でも、本人が「幸せだ」と感じているなら、それは幸福だ。
インスピレーションで解決するとか関係ない。
ということは、
周りから見ても幸福で、自分で考えても幸福な人生にしたい。
というのが、良さそうな人生に思える。
こう見ると、インスピレーションで生きたポルコは、私の客観から見ると、もう少しうまく人生を歩めたんじゃないかなと思う。
具体的には、ジーナと結婚して、ジーナのレストランを引き継ぎつつ、飛行機家業にも精を出して、子どもや後継を残し、次代につなぐといったことだ。
こうなると欠点のないポルコに見えてしまう。
動乱の時代を、精一杯に向き合って生きた豚が浮かび上がる。
私から見て、論理的に生きる人が、うまく生きている人が、人生に苦悩をしている。
私がきっとその立場になったら、幸せに感じることだろうに。
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