ヨーロッパにおける移動方法について記述したい。
東南アジアや中東などは、バスや電車(電車網がない国もあるが)の料金はさほど大差はなく、快適さも同じ位だ。
しかし、ヨーロッパではバスが圧倒的に安く、2倍以上の値段の違いはよくある。
バスが5000円だとしたら、電車は必ず1万円以上の価格となる。遠距離ほど価格差は大きくなる。
例外が一つあり、イタリア国内の移動に関しては、バスの本数が少なく(早朝か夜か)、昼間の移動は電車の鈍行を使った方が良い場合もある。
値段も電車を使ってはいるが、5ユーロ高いくらいだ。
注意事項として、ネット予約なのでクレジットカードが必要になる。
現地バスターミナルや駅で予約発券は可能だが、行くための時間的金銭的コストがかかってしまう。
またバスも電車もネット予約で7日以上前に予約すれば、割引価格でチケットを手に入れられることがある。
120日前に予約すればさらに安い値段で購入できるが、長期旅行者にこの案は現実的でない。
最安で移動するための、バス予約手順
手順を要約すると3ステップで終わる。①次に行く場所を決める、②サイトで検索する、③ネット予約する、の3ステップだ。
使用するバスサイトはhttp://www.eurolines.com/en/
①次に行く場所を決める
トリップアドバイザーなどのサイトを使い、事前に行きたい場所の観光情報を収集する。
または、気ままに行きたい都市を決める。どちらでも旅は楽しめる。必然を作るか、偶然に任せるかだけの違いだ。
②サイトで検索する
Eurolines(ユーロライン)というバス検索サイトで発着場所を指定し、時間と値段を検索する。たいていは、都市名を入れれば検索結果は出てくる。
それでも、バスの発着場所がわからなければ、宿の人に聞けばよい。(例:Please tell me where do I ride on a bus to go to 行き先.)
③ネット予約する
名前、住所、電話番号、メールアドレスを入力する。
クレジットカード情報を入力し、決済する。
予約完了のメールが届くので、結果を印刷する(ほとんど印刷しなくてもいいが、過去に一度だけ印刷しないとバスに乗れないことがあった)。
以上であるが、田舎に行くのでバスがなかったり、バスの時間が計画する旅程と合わない場合(朝5時発、深夜2時発など)などのときに、電車を使うことになる。
電車を予約する手順
バス予約手順と同じで、検索サイトがRaileurope(レイルヨーロップ)に変わるだけである。
電車の場合、予約しなくても乗れることが多い。本数も多く、席数も多いからだ。7日以上前に予約すれば、割引価格で購入できることがあるのでその場合だけ、ネット予約すればよい。
①次に行く都市を決める
事前に調べて行くか、思いつくままに行くかで決めればよい。
調べて行くと無駄がないが、驚きがなくなる。
②サイトで検索する
Raileurope(レイルヨーロップ)で、発着駅を検索する。
パリやロンドンなど大都市の場合、大きな駅が複数存在する(東京で例えると、東京駅、品川駅、新宿駅、池袋駅といった具合)。
このため、都市名を検索窓に入れても検索出来ない場合があるので、駅名をGoogle Mapsで探すか、宿の人に聞くしかない。
③ネット予約する
名前、住所、電話番号、メールアドレスを入力する。
クレジットカード情報を入力し、決済する。
予約完了のメールが届くので、結果を印刷する。窓口で見せたり、改札で見せたりするので印刷した方がよい。
イタリア国内の電車を調べる
Tranitallia(トラニタリア)を使って、時刻や料金を調べる。手順はRaileurope(レイルヨーロップ)と同様だ。
イタリア国内移動に限り、バスより安く本数も多いのでよく使うことになると思う。
ユーレイルパス(EU域内電車乗り放題パス)は買ったほうがいいか
結論は断言できるが、買ってはいけない。サイトはこちら。
元は取ることを考えると不可能だ。どの街にも宿泊せずに、毎日100キロ以上の電車移動をする人にだけメリットがあるが、そのような旅行者はいない。
ユーレイルパスはEU域内の電車乗り放題のチケットだが、特急に乗る際に追加料金を払うことになり、ユーレイルパスを使って移動する場合の総コストは簡単に10万円付近になってしまう。
長期旅行者の場合、1ヶ月以上をヨーロッパで過ごすことと思うが、バスで周る旅行をすれば、どんなに使っても5万円ほどで済んでしまう。
ユーレイルパスは買ってはいけない。
ヨーロッパは先取りで旅程を組んでいくと、運賃が安く抑えられるので、1週間以上先の旅程を組んで旅をすることを推奨したい。
ライアンエアーを使った方が安い場合もあるが、バス移動12時間以内であれば、総コストはバスが安くなる。これ以上時間がかかるときに、ライアンエアーを調べればよい。
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