HUNTER×HUNTER35巻を読んでみたら“現実”が刺さりすぎてツライ件
「HUNTER×HUNTER」35巻、みなさん読みました?2018年に発売されているので、いまさらですよね。
いやもう、ツェリードニヒとかクラピカとか、いろいろとヤバすぎる。冨樫先生、これ絶対ただのバトル漫画にするつもりないでしょ……って感じがすごい。
というわけで今回は、「HUNTER×HUNTER」35巻を読んでみたら“現実社会の裏側”がこれでもかと見えてきたので、そこらへんを掘り下げて考察してみました!
王位継承戦=社会の縮図だった件
舞台はブラックホエール号。でっかい船の中で繰り広げられる王位継承戦。これがもう、「人間の醜い部分」をこれでもかと描いているんですわ……。
まず王子たち。上の階級の人たちが「念獣」とかいうズルいパワーで下剋上を狙いまくるわけですが、それぞれの能力が“その人間の本質”を表してるのがポイントなんですよね。
例えば、第一王子ベンジャミン。ゴリゴリの「力こそ正義」な念獣持ってるんですけど、これって彼の支配欲そのもの。で、逆にクラピカみたいな「復讐心を抱えた優しいヤツ」が献身的に戦ってるっていう構図。
冨樫先生、これ絶対「力持ったら本性が出るよね?」って言いたいんじゃないですかね?
「知ってる奴が勝つ」っていう残酷なルール
継承戦でクラピカがやってる念能力講習会。これ、ただのスキルアップ講座じゃないんですよ。「無知な奴は死ぬ」っていうエグい現実を見せつけてるわけです。
ブラックホエール号の下層階級の人たちなんて、上の階級の戦争に巻き込まれてるのに何も知らないまま。これって現実世界の「情報格差」をそのまま描いてるんじゃないですかね?知識がある人だけが生き延びられる世の中。そういうの、ツラすぎる……。
ツェリードニヒの存在が怖すぎる件
出ました、第四王子ツェリードニヒ。ヤバい。こいつ、本当にヤバい。念能力の成長速度は異常だし、残虐性は振り切れてるし、才能まであるとか何事!?
でもね、ツェリードニヒってただの「悪役」じゃないんですよ。「才能そのものは善でも悪でもない」っていうテーマを背負ってる気がするんです。才能を持つ者が善人とは限らない。それどころか、むしろ才能ある人間ほど危険になりがち──そんなことを冨樫先生が描いてるように思えるんですよね。
継承戦の裏にある“現代の競争社会”
もっと言えば、この継承戦自体が現代の競争社会そのものなんじゃないかと思うんですよ。限られたリソースを奪い合う王子たちの姿は、現実の企業間競争とか格差社会を思い起こさせますよね。
ブラックホエール号が舞台になっているのもミソで、閉ざされた空間で「上の層」と「下の層」が完全に分断されている。この構図って、「現代社会でどうやって生き延びるか?」っていう問いそのものなんじゃないですか?
冨樫先生が本当に描きたかったことって?
「HUNTER×HUNTER」を読んでいると、冨樫先生がずっと問いかけてくるのが「人間はどうあるべきか?」ってことだと思うんですよ。クラピカみたいに理想を追い求めるべきなのか、それともツェリードニヒみたいに欲望に忠実でいるべきなのか?
継承戦に巻き込まれる人たちは、それぞれの価値観で生き残りを目指しています。でもその過程で、自分の理想や正義が必ずしも通用しない現実を突きつけられるわけです。この葛藤が、この物語の一番面白いところなんじゃないでしょうか。
まとめ:HUNTER×HUNTERは人生そのもの
「HUNTER×HUNTER」35巻はただのバトル漫画じゃない。人間の本質、社会の仕組み、そして「どう生きるべきか」という深いテーマが詰まってるんです。冨樫先生、すごすぎません?
この巻を読んだあなたも、ぜひ考えてみてください。ツェリードニヒのように生きるか、クラピカのように理想を追い求めるか──答えは人それぞれですが、この物語が問いかけてくる「生きることの意味」は誰の心にも響くはずです。
以上、HUNTER×HUNTER35巻を読んで感じた“現実”の考察でした!