SBI証券が認証スマホを持っていないと口座にアクセスできない。FIDO認証のために安い方法を探す

fido 暇つぶし

2024年4月は、楽天証券やSBI証券をはじめとする大手証券会社において、不正アクセスや資産の不正出金といった被害が相次いで報告されました。その背景には、「インフォスティーラー」と呼ばれるマルウェアによるログイン情報の漏えいや、SMS認証の脆弱性が指摘されています。

なかでもSBI証券が発表した「ログイン時の多要素認証(デバイス認証・FIDO認証)を必須化」は、衝撃でした。両方とも必須になると書いてあります。

FIDO対応ができない、スマホを持たない人はどうすればよいのかを調べました。

スマホ未所有者が直面する「見えない壁」

このような制度変更により、スマートフォンを所有していない高齢者や、まだスマホを持たせてもらえない未成年、デジタル機器に抵抗感のある大人たちが口座にアクセスできなくなる可能性が出てきました。

SBI証券の口座アクセスに影響を受ける人たち

  • スマートフォンを持っていない高齢者

  • スマートフォンを持たない子ども

  • ガラケー(フィーチャーフォン)しか持たない人

  • スマホを使っていない主にPCユーザー

実際、SBI証券では「パソコンや従来の携帯電話(フィーチャーフォン)での認証手段を順次終了する」と明記されています。

「口座が存在していても、アクセスできない」という事態が現実になりつつあるのです。

スマホなしでの維持は可能か?代替手段の模索

では、スマホを持っていない場合、口座はどうすれば維持できるのでしょうか。現時点で考えられる方法は以下の通りです。

  • 一時的にスマホを借りる(家族の端末など)
  • 【オススメ】Wi-Fi専用の中古iPhoneやiPadを購入し、FIDO対応アプリを設定する
  • 証券会社に問い合わせ、郵送や店頭での手続きが可能か確認する

豆知識: FIDO(Fast IDentity Online)は「生体認証+端末固有情報」でログインする仕組みです。通信キャリア契約がなくても、Wi-Fi接続さえあれば認証に使えるケースが増えています。

中古iPhoneという選択肢

「どうせ使うなら高いセキュリティのiPhoneがいい」と考えています。

幸い、FIDO対応の証券アプリはiOSにも多数存在しており、中古のiPhone SE(第2世代以降)などをWi-Fi専用機として使えば、比較的安価かつ安心して対応可能です。

このような用途では、キャリア契約は不要で、Wi-Fi環境とApple IDがあれば十分です。セキュリティの観点からも、iPhoneはアップデートの提供期間が長く、シンプルに使える点で高齢者にもおすすめです。

項目 内容
端末 中古iPhone SE 第2世代など(整備品)
購入先 イオシス、じゃんぱら、ヤフオク、メルカリ、Amazon、楽天等
通信 Wi-Fiのみ(SIM不要)
維持費 0円(Wi-Fi運用のみ)

安く買えるiPhoneは以下になります。

モデル 発売年 最低価格帯(中古) 対応可否
iPhone SE 第2世代 2020年 約10,000円〜 完全対応(Touch ID)
iPhone 8 / 8 Plus 2017年 約7,000円〜 ただし今後iOSサポート終了の恐れ
iPhone X / XS / XR 2017〜18年 約12,000円〜 完全対応(Face ID)

Amazonで確認すると、整備済みの安いSE2が14,000円で売られていました。整備済みなので、動作やバッテリーに不安なく使用できます。

Amazon | 【整備済み品】 Apple iPhone 8 64GB シルバー SIMフリー (整備済み品) | スマートフォン本体 通販
【整備済み品】 Apple iPhone 8 64GB シルバー SIMフリー (整備済み品)がスマートフォン本体ストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマゾン配送商品は、通常配送無料(一部除く)。

楽天だと、15,800円でした。

【楽天市場】未使用〜中古 iPhone SE 2 第2世代 64GB/128GB/256GB SIMフリー 新品バッテリーへ交換可 ダイワン認定整備済品:ダイワンテレコム楽天市場店
iPhoneSE2/中古/本体/スマホ/最大6ヶ月保証/ガラスフィルム付。未使用〜中古 iPhone SE 2 第2世代 64GB/128GB/256GB SIMフリー 新品バッテリーへ交換可 ダイワン認定整備済品

端末の運用方法

購入した端末は以下の運用方法で、SBI証券の口座にFIDO認証にアクセスできるようになります。

  1. 自宅のWi-Fiで中古iPhoneをセットアップ(Apple IDが必要)

  2. App Storeから「SBI証券」アプリをインストール

  3. SBI証券口座にログインしてFIDO認証を登録(Touch ID/Face ID登録)

  4. 以降はこの端末がスマート認証端末となる(PCからログイン時に認証を求められる)

安価なFIDO認証手段を活用しつつ、SBIの代替案提示を待つ

現時点では、スマートフォンを持たないユーザーが証券口座を維持・操作するには、以下のような手段が現実的です。

  • 中古のiPhone SE(第2世代以降)をWi-Fi専用端末として購入(1〜2万円以内)
  • iPadやAndroidタブレットでFIDO認証対応アプリを使う(SMS不要のものを選定)
  • 家族のスマートフォンを一時的に借りて認証登録を済ませる

SBI証券をはじめ、他の証券会社が非スマホユーザー向けの認証代替手段(ハードウェアトークンや店頭認証など)を新たに提示するかどうか、今後の発表を注視するしかないというのが現実です。

IDやパスワードを盗んでしまうインフォスティーラーの原因や対策はこちらを参考にしてください。

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