犬飼ターボ氏の『TREASURE 成功者からの贈り物』を読み終えたあなた。きっと物語の余韻とともに、「自分にとっての成功とは?」という問いが残っているのではないでしょうか。
この作品は、単なる成功哲学の紹介ではなく、読者自身の内面の変容を促す“成長物語”です。
ここでは読後の振り返りとして、作中に登場する「成功の7段階」や「ビジネス5段階モデル」などを改めて整理しながら、あなた自身が得た“宝物”を見つめ直す時間にしていただければと思います。
今、自分はどの段階にいる?「成功の7段階」の再確認
本書のキーメッセージともいえる「成功の7段階」。読んでいる最中は感覚的に理解できたとしても、日常に戻ると忘れてしまいがちです。ここで一度、段階を再確認してみましょう。
- あきらめ:社会との接点を失い、可能性を手放した状態。
- 快楽:目の前の楽しさに流され、変化を先延ばしにする日々。
- 社会適応:自分を押し殺し、「正しく生きること」に注力する段階。
- 自分軸:本音で生きたいという意志が芽生え、自らの選択に責任を持ち始める。
- バランス:人生に必要な3要素(自分、他人、お金)を調和させていくフェーズ。
- ビジョン:個人の夢を超え、チームや社会への影響力を持つようになる。
- ミッション:使命に気づき、それに人生を捧げる“与える人”の段階。
本を閉じた今だからこそ、登場人物の姿を自分自身に重ねてみることができます。
「ビジネスの5段階」仕事との向き合い方を再構築する
ストーリー中盤で描かれる「ビジネスの5段階」も、深い示唆を与えてくれます。特に、会社員や起業家として働いている方にとっては、自分の価値観を照らし合わせる格好のフレームです。
- 準備段階:稼ぐことへの罪悪感がある。
- 利益追求:数字優先で人間関係が軽視されがち。
- テクニック追求:ノウハウや理論に頼りすぎてしまう。
- お客様の喜び:「誰かの役に立つこと」が中心となる。
- スタッフの喜び:仲間と共に成長し、喜びを分かち合う。
もし、今の働き方に違和感があるなら、もしかすると今いるフェーズと理想のフェーズにギャップがあるのかもしれません。稼ぐことへの罪悪感がある人は本当に多いです。
本書は、そのズレを発見する「鏡」としての役割も担っています。
思考のクセに気づこう:「問題解決思考 vs 責任追求思考」
成功できる人は、問題が起きた時に「誰が悪い?」ではなく「どうすれば解決できる?」と考えます。これは言葉で聞くと簡単でも、実践となると難しいもの。
読み終えた今、過去の自分の振る舞いを振り返ってみてください。つい誰かのせいにしたくなった時、自分はどんな言葉を口にしていたでしょうか?
本書は、あなたに“選択”を迫ります。責任を追うか、解決に向かうか。その選択が、次の成功段階を決めていくのです。
セルフイメージが未来を創る
あなたが描く「自分像」は、日々の行動と結果に強く影響しています。本書では、自分をどう定義するかで人生が大きく変わると語られています。
たとえば、同じことをやっていても「私はリーダーだ」と思っている人と「自分なんて…」と思っている人では、発言力も周囲の反応もまるで違います。
今の自分は、どんなセルフイメージを抱いているか?そして、それは望む未来と一致しているか?
その問いは、あなたの行動を大きく変えるヒントになります。
あなた自身の「トレジャー」は何か?
読み終えた今、もっとも大切なのはこの問いかもしれません。あなたがすでに手にしている宝物は、何でしょうか?
それは知識かもしれません。人とのつながりかもしれません。あるいは「自分には可能性がある」と信じられるようになった“感覚”そのものかもしれません。
物語の中で主人公が最後にたどり着いた「ミッション」。それは、得たものを分かち合い、次の誰かの“はじまり”となることです。もし今、誰かに一言伝えるとしたら、どんな言葉を贈りますか?
振り返りワーク:ノートやスマホに以下の3つを書き出してみましょう。
① 今の自分がいる成功段階は?
② 今後めざしたいステージは?
③ そのために「やめたいこと」と「始めたいこと」は?
「読む」から「生かす」へ
『TREASURE 成功者からの贈り物』は、読み終えた後からが本当のスタートです。
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