ガツンと肉の旨みを感じたい時、つい手が伸びるのがロッテリアのリブサンドポーク。筆者もこの定番メニューのファンで、気づけば何度もリピートしている。いつもの味に、まさかの変化球が投げ込まれた。
それが、「スパイシーBBQパインリブサンドポーク」である。
890円のクーポンを使って注文したこの限定メニューは、文字通りパイン(=パイナップル)が加わったリブサンドポーク。正直言って、最初は「パインってどうなのよ」と思った。だが、一口かじった瞬間、その疑念はトロけて消えていった。
濃厚なBBQソースとパインの奇跡的な出会い
ベースはお馴染みのリブサンドポーク。しっかりとグリルされたポークパティに、スモーキーな香りのBBQソースがたっぷり絡む。ここに加わるのが、肉厚でジューシーなパイナップル。一見、異質なこの組み合わせが絶妙だった。
甘酸っぱいパインが、濃厚でスパイシーなBBQソースの濃さをほどよく中和するのだ。口の中に広がるのは、スモーキー→甘酸っぱい→ジューシーの三重奏。
スパイシーなのに爽やか。甘いのにしっかりコクがある。このバランス感覚は、もはやサンドイッチ界のシェフミシュラン。
ソースの量、多め。これは正解。
この日の「スパイシーBBQパインリブサンドポーク」は、明らかにソース多め。パンの端からこぼれ落ちそうなくらい、たっぷりと入っていた。
しかしこれがむしろ良い。パンに染みたソース、パティから滴る肉汁、そこにパインの果汁が重なり、ひと口ごとに味の山場がやってくる。
気づけば、いつもは残すこともあるロッテリアの細長ポテトも、ソースにディップしながら完食していた。これはもう、リブサンドが主役の肉料理と言っても過言ではない。
追加で食べたケンタッキーのチキンが“脇役”に?
ちなみにこの日は、ロッテリアのあとにケンタッキーのオリジナルチキン(310円)も追加で食べた。もちろんこれはこれで美味しい。ザクザク衣とスパイスの香り、定番の安定感はさすが。
だが正直、この日の主役は圧倒的に「スパイシーBBQパインリブサンドポーク」だった。チキンを食べながらも、口の中ではまだパインBBQの余韻が残り続けている。まるで、あとからじんわり効いてくる夏の夕立のような印象。
豆知識:実は海外では「パイン×肉」の組み合わせは定番。ハワイアンバーガーやハムにパインを添える料理など、甘さと塩気のコントラストが好まれる。
ロッテリアの夏を代表する逸品かも
パインを入れたところでなんちゃって限定かと思いきや、これは予想を裏切る完成度。BBQソースのパンチとパインの軽やかさが共演する一品は、リブサンドポーク好きなら一度は体験すべきだ。
肉の旨みをガツンと、だけど最後にパインでスッと爽やかに終わる、そんなグラデーションに心を持っていかれた。
コメント