これは私が30歳の頃、1Kの狭い部屋で暮らしていたときに体験した話です。
特別に古い物件でもなく、駅から4分の便利な立地。小竹向原。ただ、そこで起きた出来事は、今でも忘れることができません。
深夜1〜2時、勝手に消える電気
ある日から、深夜の1〜2時になると、部屋の照明が突然消えるようになりました。スイッチは触っていません。季節も関係なく、最初は数か月に一度くらいだった現象が、次第に週に何度も起こるようになったのです。
その時間、私はパソコンで仕事をしていました。集中しているところで遮られると、苛立ちが募ります。ある夜、電気が消えたため、ついに私は「いいかげんにしろ!」と深夜の部屋で怒鳴ってしまいました。
その日から、ぱったりと電気が消えることはなくなりました。
再び起きたおかしなこと
しばらくは何事もなく過ごしていました。しかし、ある日から別の異変が始まります。
1Kの部屋だったため、私はリビングに布団を敷いて寝ていました。ある朝、布団を上げると、床板に人の形をした白い跡がくっきりと残っていたのです。肩や頭の輪郭までわかるほど、はっきりと。
最初は「自分の寝汗の跡だろう」と思いました。しかし、全身の足や首のあたりまで跡になるだろうか。そして不思議なことに、跡がつく日とつかない日があるのです。湿度や気温には関係がなく、そしてその頻度も徐々に増えていきました。
怪異の中でも年収は上がった
奇妙なのは、この現象があったからといって、何か悪いことが起きたわけではなかったことです。むしろ、仕事は順調に進み、年収も上がっていきました。
やがて私は引っ越しをし、その部屋を離れることになりました。
怪異と向き合うために必要なこと
この経験から私が強く感じたのは、怪異に対しては強い心が必要だということです。この世に関係のないエネルギーが、現世を邪魔してくるとき、負けてはいけません。
怖がる素振りを一切見せず、笑う、大きな声を出す、叫ぶ。
こちらが生きるエネルギーをこれでもかと見せつけること。それが、怪異に対抗する最も確実な方法だと私は思います。
豆知識: 日本の怪談や民間信仰では、「幽霊は生気に弱い」と言われています。恐れず声を出す、笑う、動くなど、生命力を感じさせる行動は、霊的存在を遠ざける効果があると信じられてきました。
エネルギーをぶつける
深夜の電気の異常も、人型の跡も、理由はわかりません。
けれど一つ確かなのは、生きている側の強さを見せれば、怪異は引くということ。もしあなたの生活に不思議な現象が現れたら、怯えるよりもまず、生きるエネルギーをぶつけてみてください。
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