『GPT-5で年収1500万円を得る2つのChatGPTプロンプト』の違和感と、普通のサラリーマンでも始められるChatGPT副業術

暇つぶし

Forbes Japanで紹介された「GPT-5で年収1500万円を得る2つのChatGPTプロンプト」という米国発の記事。

GPT-5で「年収1500万円」の受動的収入を得る、たった2つのChatGPTプロンプト | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
2025年、クリエイターエコノミーは爆発的に拡大している。事実、クリエイターとしてパッシブインカム(受動的収入)型のビジネスを構築するのに今年ほど良い時期はない。特に、ChatGPTの新モデル「GPT-5」のようなAIツールが使える今ならな...

そもそも原文はアメリカ文化の話なので、翻訳された記事を読んでもまったく日本文化に当てはまらないと感じるところあります。

Turn This ChatGPT Prompt Into A 0,000+ Passive Income Stream
Unlock six-figure earning potential with this ChatGPT prompt technique. This ChatGPT prompt will help you repurpose your...

たしかに魅力的に見えます。

しかし実際に読んでみると、アメリカのクリエーター経済を前提にしており、日本の普通のサラリーマンには応用しづらい要素が多いと感じます。大量のコンテンツ量産を前提にしており、時間・予算・副業規定の制約が強い日本の現場では、そのまま真似ても高確率で失敗します。

この記事では、その元記事をあえて批評的に読み替え、日本のサラリーマンでも職種を問わず応用できる形にプロンプトを修正し、実行シナリオを示します。条件は初期費用1万円以内、7日以内に初回売上、90日以内に月収+10万円を目指すことです。

なぜ元記事は日本で通用しないのか

まず市場規模が違います。英語圏は潜在顧客数が桁違いで、SNSやコンテンツプラットフォームを通じたマネタイズの道が太いです。

一方、日本語市場は小さく、競争密度が高く、広告単価も高騰しています。次に文化の違い。日本の顧客は「価格」より「信用」と「関係性」を重視します。さらに副業規定や守秘義務の制限があり、業務外活動の範囲が限られます。これらの要因で、米国式の「誰でもできるパッシブインカム」モデルはほとんど再現できません。

読み替えの基本方針

米国式の「スケール」を追わず、「確度」を優先します。

すなわち、既存の信用と経験を起点に、身近な顧客に小さく確実に成果を出し、継続契約へ繋げます。AIは主役ではなく、提案文・報告書・資料整形の裏方に徹します。大規模市場向けコンテンツ量産ではなく、ニッチな課題解決に特化します。

修正版プロンプト(職種不問)

プロンプトは以下のようにしました。

プロンプト:

私は現在、職種と経験年数は〇〇です。私が過去1年で実務的に改善できた事例を3つ挙げます。それを基に、初期費用1万円以内、7日以内に提供でき、価格は1万〜3万円の範囲で販売可能なサービス案を5つ提案してください。それぞれについて、想定顧客、納品物の具体像、集客方法(無料または低コスト)、初回売上までの行動計画を段落で示してください。

例えば、「営業」でやると以下のような感じになります。

仮設定した過去1年の営業改善事例

営業資料の改善

顧客ニーズに合わせて提案資料を簡潔化し、成約率を15%向上。

見込み顧客管理の効率化

CRMツールのタグ管理・追客スケジュール化で、フォロー漏れゼロに。

オンライン商談の標準化

ヒアリング→提案→クロージングまでの流れをテンプレ化し、平均商談時間を20%短縮。

サービス案 5つ

① 営業資料ブラッシュアップ代行

想定顧客

個人事業主や小規模企業の営業担当。既存資料が長くてわかりにくく、成約率が低いと悩む層。

納品物の具体像

既存提案資料(PowerPointやPDF)をヒアリング後に短く説得力ある構成へ編集し、3〜5ページの改善版として納品。改善前後の比較シートも添付。

集客方法(無料または低コスト)

X(旧Twitter)やLinkedInで「営業資料の改善例」を投稿。Canvaなどで事例画像を作り、興味を持った人にDMで案内。

初回売上までの行動計画

  • 1日目:ポートフォリオ用に自作の改善事例を作成。
  • 2日目:SNSで改善ビフォーアフター画像を投稿。
  • 3〜5日目:反応した人に低価格トライアル(1万円)を案内。
  • 6〜7日目:受注→納品。

② 見込み顧客フォローアップ設計サービス

想定顧客

イベント出展やセミナー後に名刺交換は多いが、フォローができずに機会損失している中小企業経営者。

納品物の具体像

顧客フォローのステップメール(3〜5通)原稿と送信スケジュール表。タグ分類ルールの提案書付き。

集客方法

Facebookや商工会議所の無料オンライン交流会で「失注防止のフォロー術」というテーマで5分スピーチし、その場で案内。

初回売上までの行動計画

  • 1日目:テンプレート原稿を作成。
  • 2日目:商工会やオンライン交流会に参加申し込み。
  • 3〜4日目:参加→名刺交換。
  • 5〜6日目:興味を示した相手に提案メール送付。
  • 7日目:受注。

③ オンライン商談スクリプト作成

想定顧客

ZoomやTeamsで商談するが、会話が長くなり結論が出ないと悩む営業職。

納品物の具体像

ヒアリング用質問リスト+提案時の台本+クロージングの言い回し例をまとめた商談スクリプト(PDF3〜4ページ)。

集客方法

YouTubeショートやInstagramリールで「営業トークの一言改善」動画を投稿し、最後にサービス案内を入れる。

初回売上までの行動計画

  • 1〜2日目:商談スクリプトの型を作成。
  • 3日目:短尺動画を3本撮影し投稿。
  • 4〜6日目:DMやコメント経由で誘導。
  • 7日目:初回受注。

④ 営業改善30分個別相談+改善提案書

想定顧客

営業の課題が漠然としていて、何から手を付ければいいかわからない個人事業主やフリーランス。

納品物の具体像

Zoomで30分ヒアリング→翌日までに「改善提案書(A4・1〜2枚)」を納品。課題・優先順位・即実行できる3ステップを記載。

集客方法

noteやブログに「営業改善の事例記事」を投稿し、最後に個別相談の申込フォームを設置。SEO対策で「営業改善 相談 無料」などを狙う。

初回売上までの行動計画

  • 1日目:記事執筆。
  • 2〜3日目:SNS・ブログで拡散。
  • 4〜6日目:興味を持った人と日程調整。
  • 7日目:相談実施&提案書納品。

⑤ 競合比較資料作成代行

想定顧客

自社商品と競合の違いを説明できず、商談で差別化できない営業担当。

納品物の具体像

競合3〜5社の情報を調査し、「価格・特徴・強み弱み」を表にまとめた比較資料(PDF)。営業トーク用の差別化ポイントも記載。

集客方法

クラウドワークス・ココナラで「競合調査・資料作成」カテゴリに出品し、初期は安め設定でレビュー獲得。

初回売上までの行動計画

  • 1日目:サービスページ作成&公開。
  • 2〜4日目:案件応募+SNSで事例投稿。
  • 5〜6日目:低価格初回受注。
  • 7日目:納品。

日本式に変えて少額を試してみる

米国式の「誰でもできる副業」モデルは、日本の現場では競争と制約の壁に阻まれます。

そして、当たり前のようにこんなことで稼げるほど甘くないです。youtubeにもたくさん副業の動画がありますが、100本に1本も真実を言っているものはないですね。安易に試してみてもよいですが、ただの徒労か搾取で終わってしまうだけだと思います。

既存の信用と経験を基点に、AIを裏方として活用すれば、初期費用1万円以内、7日で売上を作り、90日で月収+10万円を固めることは可能です、本業ができなくなるほどの時間をかけていかないとできないです。

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