冷凍ラーメンの世界は広いものの、本当に美味しい一杯にはなかなか出会えません。
今回ご紹介する「ごくり鶏白湯」は、その中でも間違いなくトップクラス。キンレイの冷凍ラーメンを試してみたものの、好みに合わなかった私が、わざわざスーパーを探し回ってまで手に入れた逸品です。
しかし、この「ごくり鶏白湯」、なぜか街中ではあまり見かけないのが不思議。一方で、美味しくない冷凍ラーメンは山ほど並んでいる。おかしい。
そんな中、偶然見つけた瞬間には、思わずカゴに即放り込みました。
天下一品こってり派も唸る再現度
まず一口食べた瞬間の感想。
「あ、これ天一のこってりだ!」という衝撃。鶏白湯の濃厚さととろみ、舌にまとわりつく旨味が、天下一品の看板スープを思わせます。しかも、下手をするとこちらの方がバランスが良く、後味が軽やか。冷凍食品でここまで再現できるのかと感心します。
さらに嬉しいのは、お湯の量でこってり度を調整できる点。濃いめに仕上げれば背徳感たっぷりの一杯に、少し多めにすれば優しい鶏の旨味が広がるライトな仕上がりに。
自分の気分や体調に合わせてチューニングできるのは、家庭調理ならではの強みです。
私流アレンジ:胡椒たっぷり、ニンニクなし
ごくり鶏白湯の楽しみ方として、私は胡椒を多めに入れるのが好み。スープのまろやかさにピリッとした刺激が加わり、味の輪郭がくっきりします。
あえてニンニクは入れず、鶏の香りと旨味をストレートに堪能します。濃厚系スープは後半で重く感じることもありますが、胡椒がそれを軽やかにしてくれるので、最後までスープを飲み干してしまうほどです。
豆知識:「ごくり鶏白湯」は、製造元の公式サイトや一部大型スーパー、ネット通販で購入可能。ただし在庫切れや取り扱いなしの店舗も多く、見つけたら即買いが鉄則です。
なぜ他の冷凍ラーメンは真似できないのか?
多くの冷凍ラーメンはスープの再現性が低く、具材や麺で無理やり差別化を図ろうとしますが、このごくり鶏白湯は真逆。とにかくスープ勝負で、鶏の旨味とコク、そしてあのとろみが徹底的に作り込まれています。具材はシンプルでも、このスープ一杯で勝負できる力があります。
食べるたびに「なぜこれが全国のスーパーで当たり前に売られていないのか」と疑問を抱きますが、もしかしたら“知る人ぞ知る”存在だからこそ、この特別感があるのかもしれません。
冷凍ラーメンが店を上回っている
「ごくり鶏白湯」は、冷凍ラーメンの常識を覆す濃厚で完成度の高い一杯です。天下一品こってり系が好きな方はもちろん、濃厚ラーメン初心者にもおすすめ。見つけたら迷わず買って、自宅で“天一超え”の一杯を味わってみてください。
冷凍庫にストックしておけば、いつでもお店級の満足感を得られる幸福です。