アメリカの相互関税でiHerbで数千円の注文にも関税かかるの?日本向け配送ルールと免税ラインを徹底解説

iherb 暇つぶし

iHerbでサプリや健康食品を買う方にとって気になるのが「関税がかかるのか?」という問題です。

数千円の買い物でも課税されるのか、それとも免税枠があるのか。公式の配送・税関情報をもとに、実際に注意すべきルールをまとめました。

iHerb購入との関係について

今回の「2025年8月29日から米国で de minimis(低額免税)制度が終了する」というニュースは、米国に輸入される荷物に関する制度改正です。したがって、日本在住者がiHerbで商品を購入し、日本宛てに配送しても直接の影響はありません

iHerb利用者に適用されるのは、あくまで日本の通関ルール(免税ライン16,000円、禁止品・制限品の扱いなど)です。

税関情報

通関や輸入税等に関しての詳細等は、以下のサイトにてご確認ください。税関、個人輸入 通関案内、医薬品等の個人輸入について

注文金額が16,000円を超える場合、配達時に、関税、その他の税、手数料などがかけられます。

iHerb紹介クレジットを使う場合、紹介クレジットが適用される前の注文金額が16,000円以内でないと関税をかけられます。

iHerbでは、税関を通関できず没収、または、拒否された商品については保証できませんことをご了承ください。

参考-https://jp.iherb.com/shipping

ただし、アメリカ国内の消費者にとっては小口注文でも関税がかかるようになるため、米国向けに越境ECを展開している事業者や、米国内に商品を発送するケースでは大きなコスト増要因となります。つまり、「iHerbを日本から使う場合には関係がないが、米国に荷物を送る場合は影響が大きい」というのが結論です。

アメリカは関税免除が停止で、関税がかかる

米国に輸入される低額荷物(従来は800ドル以下が対象)の関税免除=de minimisが、2025年8月29日(米東部時間 0:01)から全面的に停止されます。

これにより、少額の越境EC荷物でも関税・手数料の対象となり、通関方式も従来より厳格化されます。iHerb含む海外通販の米国宛て配送は影響必至ですが、日本宛ての購入には日本の通関ルール(免税ライン等)が引き続き適用され、米国の本制度変更は直接は関係しません。

デ・ミニミスのポイント

  • 実施日:2025年8月29日(米東部時間)から適用。
  • 対象範囲:国・輸送手段・エントリー方式を問わず、従来de minimis(800ドル以下)で無税扱いだった貨物が原則すべて課税・通関対象に。
  • 国際郵便の暫定措置:当面は2方式のいずれかで課税。①原産国のIEEPA関税率に基づく従価課税、または②6か月間限定で選択可能な定額関税(有効IEEPA関税率が16%未満=1個80ドル、16〜25%=160ドル、25%超=200ドル)。
  • 背景:2027年に法的失効が予定されていた免税の前倒し停止。中国・香港発の低額貨物への先行停止措置を全世界に拡大。

実務への影響(米国向け発送)

  • 費用の上振れ:小口でも関税・手数料が発生し得るため、越境ECの米国向け販売価格や配送料金設定の見直しが必要になります。
  • 通関フローの変更:従来の簡易申告(Entry Type 86 等)依存が難しくなり、ACEでの適切なエントリーや課税処理、データ要件の強化が求められます。
  • DDPへの移行:消費者の「着払いサプライズ」を避けるため、Delivered Duty Paid(関税等前払い)の導入・強化が有効です。

豆知識:今回の停止は「米国内に輸入される荷物」の制度です。日本在住者がiHerbで日本宛てに購入する場合は、日本の免税ラインや禁止・制限品目のルールが引き続き適用されます(米国のde minimis終了が直接かかるわけではありません)。

iherbの日本への配送ルールの基本

iHerbの注文は、米国(カリフォルニア、イリノイ、ペンシルベニア)や韓国・香港の物流センターから発送されます。日本向けの配送では以下の特徴があります。

  • 3,980円以上の注文で送料無料(キャンペーン制)
  • 配送会社は佐川急便・ヤマト運輸・日本郵便など(追跡付き)
  • 1日の注文は1回まで(複数注文は保留になる可能性あり)

免税ラインは「16,000円」

日本の税関ルールでは、個人輸入で課税対象額が16,000円を超えると関税・消費税が課せられます。これは「商品価格+送料+保険料」の合計です。つまり数千円〜1万円程度の注文なら、原則として課税はされません。

豆知識: 為替レートは通関時に税関が決定するため、注文時に16,000円以内でも、円安が進んで課税対象になってしまうケースがあります。余裕を持った注文金額が安心です。

数千円でも課税されるケース

「16,000円未満でも税金がかかる場合」があります。特に以下のカテゴリーは注意が必要です。

  • 砂糖・甘味料:重量にかかわらず課税対象。1kgを超えると追加書類が必要。
  • 蜂蜜:免税範囲を超えると50%の高関税。
  • 禁止・制限品(ケルプ、メラトニン、DHEAなど):少量でも没収対象。
  • 重量制限オーバー:食品は1回10kgまで。超えると没収や課税リスク。

配送と通関で注意すべき点

  • 住所や電話番号の入力ミスは通関遅延や追加料金の原因になる。
  • 配送は税関検査や空輸遅延で日数が延びることがある。
  • 通関できず没収された商品は返金不可。

禁止品・制限品リスト(抜粋)

輸入禁止品

  • ケルプ(制限付き)、アロエ(アロエベラ以外)、ナッツ、穀物、生豆
  • ヘンプ製品、肉・乳製品
  • DHEAやピラセタムなど医薬成分を含むサプリ

輸入制限品

  • ケルプ:特定商品で月5kgまで
  • サプリ(食品含む):1回10kgまで
  • メラトニン・ヨヒンベ・アシュワガンダなど:2か月分まで
  • 化粧品:カテゴリーごとに24個まで

数千円の注文はほぼ免税だが「例外」に注意

まとめると、iHerbで数千円の注文をする場合、日本の税関ルールでは基本的に関税はかからないと考えてよいです。ただし、以下の例外では課税リスクがあります。

  • 砂糖・蜂蜜など「必ず課税対象」の品目
  • 重量オーバー(食品10kg以上など)
  • 禁止品・制限品に該当する商品
  • 為替変動で課税ラインを超えてしまうケース

ワンポイント: 紹介クレジットを使う場合は、適用前の金額が16,000円以内である必要があります。値引きで下がっても関税判定は「割引前金額」で行われるため要注意です。

日本向けの個人輸入では関税は気にしなくて良い

iHerbの買い物で「数千円でも関税がかかるのでは?」と心配する必要は、一般的にはありません。日本の免税ライン16,000円を意識すれば、ほとんどのサプリや日用品は問題なく個人輸入できます。

ただし、禁止品・制限品や砂糖・蜂蜜といった特定商品は例外的に課税されるため、注文前に必ず確認することが大切です。正しい知識を持って利用すれば、iHerbは安心かつお得に使える海外通販の強い味方となります。

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