毎日の昼になると「パキスタンカレー以外」が完全に選択肢から消える理由

暇つぶし

毎日昼ご飯の時間になると、気分で選ぶとか、今日はあっさりめにしようとか、そんな発想がまったく浮かばないことがあります。

気づけば頭の中で一種類の料理だけが圧倒的な存在感を放っているのです。その料理は、パキスタンカレーです。しかもロティで食べたいという明確なこだわりつき。近所に求める味がないというねじれた状況のなかで、今日も「解決策がない」という出口のないループが続いています。

昼になると、選択肢が消えるという不思議な現象

普通なら、和食、ラーメン、丼もの、洋食、パスタ……世の中には無数のランチがあるはずです。しかし毎日の昼時になると、そのあらゆる候補が一斉に姿を消し、心の中にぽつんと残るのはカレー、それもパキスタンカレーだけ。まるで「脳内のメニュー表が一瞬で塗りつぶされる」ような感覚です。

ただのカレーでは足りません。スパイスの密度、玉ねぎの旨味、油の香り立ち、骨付き肉のだし……細部まで決まっているからこそ、中途半端な方向性のものは弾かれてしまいます。

豆知識: パキスタンカレーは水分を飛ばし、香味野菜とスパイスを煮詰める調理法が中心で、旨味の厚みが全然違います。

近所のインドカレーでは満たされない理由

水っぽい、香りが弱い、輪郭がない

近所のインドカレー屋も決して嫌いではないはずなのに、どうしても「違う」と感じてしまう瞬間があります。レビューでは評価が良くても、実際に口へ運ぶと水っぽかったり、スパイスの層が薄かったり、味の芯がぼやけていたりすることが多いのです。「悪くない、でもこれじゃない」という微妙な距離感がいつまでも埋まらない。

ロティがない

さらに決定的なのがパンの違いです。そもそもナンではなくロティで食べたい。これは譲れません。

ロティを出す店は少なく、ナン前提の店では香りや食感が理想に届かないことも多いのです。こうなると必然的にパキスタン系を探すしかないのですが、そういう店は往々にして遠い場所にあります。

パキスタンカレーの素朴なのに深い魅力

パキスタンカレーは見た目こそシンプルですが、香りと旨味の濃さは別格です。玉ねぎ、トマト、にんにく、生姜をじっくり煮詰め、ホールスパイスを惜しみなく使うあの調理法は、食べればわかる濃度のある素朴さにつながっています。過度な油っぽさもなく、バターで重くするわけでもなく、素材とスパイスのバランスが一直線に響く。

その結果、「毎日でも食べたい」と思わせる強さを持っています。刺激ではなく、習慣として体に染み込むような味。ひとくち食べると、胃より先に気持ちが落ち着く。そんな安定感があります。

関連情報: ロティは粉と水と塩だけの素朴なパンで、油や砂糖を使うナンより毎日食べる前提の主食として成立しています。

「遠い・近くにない・でも毎日食べたい」という袋小路

ここに最大の問題が生まれます。食べたい味は明確。でもその味を出す店が近所にはない。レビューで高評価の店に行っても、方向性が違うから満足しない。遠くに行けば理想があるけれど、毎日通う現実性はない。

こうして、毎日の昼になるたびに同じ状況にぶつかります。

  • カレー以外がそもそも食べたいと思えない。
  • 望むのはパキスタンカレー一択。
  • ロティで食べたい。
  • 近所に方向性が合う店は皆無。

結局、昼になるたびにパキスタンカレーの味だけが強烈に脳内を占拠するのに、距離や店の質がそれを許さないという地理的ジレンマが続いていきます。

今日もまた、答えは見つからない

世の中には星の数ほどランチがあるはずなのに、なぜか「パキスタンカレー以外」が完全に選択肢から消える。この一点を満たせる店が近くにないという現実が、毎日昼ご飯のたびに静かにのしかかってきます。

何をどう考えても、いまのところ明確な解決策は見つかりません。

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