「会社四季報」最強のウラ読み術を読んで気づいた、四季報は解くものだった

【本】

四季報は毎号買うのに、活用できている実感が薄い。データは膨大で、会社名を追っているうちに読み疲れる。そんな悩みを抱えたまま本書を開いたところ、意外なほど素朴で、しかし深い事実に突き当たりました。

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四季報は14マスではなく「5ブロック」で読むべきだった

本書の核となるのは、四季報を構成する14の欄のうち、実際に投資家が読むべきはA(特色)/B(記者コメント)/E(財務)/J(業績)/N(株価・バリュエーション)の5つで十分だという明快な方針です。

これはネット上でも「ABEJNメソッド」として語られていますが、本書の説明は単なる要約の技ではありません。五つの項目がそれぞれ過去・現在・未来のどこを照らしているか、どうつながるかまで踏み込んでいる点に価値があります。

豆知識:特色(A)は最も軽視されがちだが、実は「この会社は何で勝つつもりなのか」を最短でつかむ入口であり、著者はここを読む精度で結果が決まると強調している。

読みながら気づいた「四季報の怖さ」

個人的に一番刺さったのは、「四季報は未来を予言していないが、未来の種は必ず書いてある」という本書の立場です。四季報は決算短信のコピーでも、証券会社レポートの劣化版でもない。あくまで次の変化の端っこが載っている資料であり、それを見抜けるかどうかが投資家の差になるという話でした。

読者レビューでも会社の変調を一足早く察知する感覚が身につくという声が多く、本書はまさにそこを見せてくれます。数字の強弱を追うだけではなく、「記者コメントが急に弱気になっている」「特色の文言が変わっている」など、言葉の揺らぎにも反応する姿勢を教えられました。

この本を読んで、私の四季報の読み方はこう変わった

本書を読み終えて、実際に四季報を手に取り、これまでとの違いを確認しました。結論から言えば、以前より会社の呼吸を感じるようになったことです。特に次の3点は明確な変化でした。

1. 特色を読み飛ばさなくなった

今までは「よくあるPR文」でしかありませんでしたが、本書を読んだ後は、ここが企業の設計図に見えるようになりました。何を捨て、どこで勝とうとしているか。そこに経営者の意思が必ず滲む。

2. 財務欄が「数字の墓場」から「企業体力のエックス線」へ変わった

以前は自己資本比率や利益の並びを眺めるだけでしたが、本書を読んだ後は、そこに企業の走り切れる体力を見るようになりました。特に現金と借入の比率の見方は役立ちました。

ネットで言われている評価との比較

ネット上では、ウラ読みというタイトルなのに中身は王道で真面目な読み方だ、という意見も多いです。確かに秘技めいたテクニックがあるわけではありません。しかし読んで感じたのは、それこそが本当の「裏」であるということ。

  • 派手な裏技は存在しない
  • しかし誰もやらない地味な読み方こそ最大の武器になる

この本のウラとは、つまり「万人が読めるのに、読むべきところを読めていない」その盲点を刺すという意味なのだと理解しました。

四季報は覚える資料ではなく問いを生む資料だった

四季報は、正しく読みさえすれば、企業の未来の伏線を拾うための最高の資料です。しかし、その読み方を誰も教えてくれなかった。本書はその欠落を埋め、四季報を企業の物語を解く辞書へと変えてくれます。

情報の多さに圧倒されてきた人ほど、本書の手法で四季報が一気に頭に入る資料へと変わるはずです。「四季報が読めるようになりたい」という願望に、最も実務的な回答を与えてくれる一冊でした。

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