幻冬舎ビジネス本ばかり読む人がハマる理由と、偏りを武器に変える読み方

【本】

幻冬舎のビジネス本ばかり読んでいると、自分でも偏っている自覚は出てきます。なのに、やめられない。むしろ次も幻冬舎を手に取ってしまう。

これは意志が弱いというより、幻冬舎の作り方が読者の生活テンポに刺さる設計だからです。通勤、家族、仕事、資産運用の検討、体力の下り坂まで全部同時に抱えているので、本に求めるのは思想よりも即効性になりがちだからです。

そこで本記事では、幻冬舎ビジネス本の面白さを分解しつつ、偏りを放置せずに、むしろ武器に変える読み方まで落とします。

幻冬舎ビジネス本が刺さる理由は編集思想が露出しているから

幻冬舎は会社としてつくる、知らしめる、売るを徹底する方針を明確に掲げています。編集や宣伝や販売を別々の工程としてではなく、最初から一体として扱う姿勢です。結果として、読者が本屋で手に取った瞬間に内容の入口が見えるように作られやすいです。これは良し悪しではなく、出版社の思想がそのまま商品設計に出ているという話です。

さらに闘争宣言として、創業初期から既成概念にとらわれず読者に届くものを送り続けるというメッセージを公開しています。こういう宣言が綺麗事ではなく、実際に読後感へ影響するのが面白いところです。読み手としては、編集側が最初から勝ちに行っている空気を感じやすいです。

豆知識
幻冬舎の会社概要では、設立が1993年11月12日、代表者が見城徹氏と明記されています。この見城氏の本がまた面白いです。

読者が感じる面白さの正体は、時間短縮の快感

幻冬舎のビジネス本を読んでいて気持ちいい瞬間は、だいたい時間が節約できたと感じる瞬間です。要点が早めに提示され、章の区切りで立ち止まれる設計が多いので、途中でスマホ通知が来ても読書が崩壊しにくいです。これは忙しい読者にとって、内容以前に価値になります。

公式サイトのビジネス・経済ジャンルの一覧を見ると、マーケティング、経営、マネー、実用寄りのテーマが幅広く並んでいます。テーマが違っても、読者の生活に直接くっつく題材が多いので、読書が自己啓発というより生活改善の部品になりやすいです。

もう1つ大きいのが、タイトルと帯の圧です。ここは好みが分かれますが、刺さる人には刺さります。疲れているときに、抽象的な題名の本は読み始めるだけで体力を消費します。その点、題名の時点で論点が分かると、買う側は脳の消費を減らせます。つまり、読者は本を買っているのではなく、判断回数を減らす権利を買っている面があります。

著者が強い本が多いのは、メディア横断の設計が前提だから

幻冬舎のビジネス本は、著者の顔が立つ本が多いです。起業家、投資家、経営者、専門家、タレント、編集者が前に出るタイプです。これが合う人は、読書が速くなります。誰が言っているかが明確なので、受け取る側は文脈を補いやすいからです。

たとえばNewsPicksと組んだ書籍レーベルの発表では、紙とスマホの両方をやるという趣旨のコメントが出ています。読書体験を本の中だけに閉じない発想が、最初から制度として組み込まれているわけです。だから読者側も、本を読みながら動画やイベントやSNSの延長で理解していく形になりやすいです。

幻冬舎の自社メディア記事でも、書店員向けのオンライン会議の内容を記事化するなど、出版の周辺を動かして読者へ届ける動線が見えます。読者からすると、1冊の本が単独で存在するより、周辺の話題と一緒に入ってくるので、記憶に残りやすいです。

偏りのデメリットは、思考が速くなる代わりに浅くなること

ここからが不都合な話で、幻冬舎ビジネス本ばかり読んでいると、思考の癖が固定されやすいです。特に、行動、成果、キャリア、マネーの話は、読んだ直後に気持ちが前へ動くように作られていることが多いので、反証や例外条件を置き去りにしがちです。やる気が出る本は便利ですが、便利すぎると危険です。

もう1つの罠は、成功者の語りの強さです。成功の再現性は業種、時代、規制、資本、運で大きく変わります。それでも物語としては、一本の道に見えた方が気持ちがいいです。幻冬舎の編集思想が読者の快感を優先しやすい局面では、この一本化が強まります。読者の腹落ちが速いからです。

偏りをやめるのではなく、偏りを管理するという発想

3冊1セット法で偏りを武器に変える

実務的に効くのは、読書を単品ではなくセットで運用することです。幻冬舎を1冊読んだら、必ず次に別タイプを挟む。これだけで思考の浅さがかなり補正されます。

  • 1冊目 幻冬舎で加速する本を読む。行動案と論点を回収する。
  • 2冊目 反証の本を読む。統計、研究、歴史、制度、失敗事例が厚いものを選ぶ。
  • 3冊目 現場の本を読む。業界の実務、一次資料、規制、会計、法務など手触りがあるものを選ぶ。

この方法の利点は、幻冬舎の読みやすさを削らずに、思考の検算だけを追加できる点です。読書体力が残っている人の戦い方ではなく、疲れていても続く運用です。

要点メモを1行だけ残すと、読書が資産になる

偏りが強い人ほど、読書量が多くても何が残ったかが曖昧になります。そこで、各本について1行だけ残す。これだけやると、幻冬舎の即効性が本当に資産化します。

  • この本の主張を15文字から25文字に潰す。
  • 明日やる行動を1つだけ書く。
  • この主張が壊れる条件を1つだけ書く。

幻冬舎ビジネス本が合う人、合わない人を冷静に切る

合う人は、意思決定が多い人です。経営、管理職、営業、投資、家計の見直しなど、毎日判断が発生する人は、幻冬舎の即効性に救われます。
合わない人は、じっくり積み上げる研究型の人です。理論の厳密さや定義の綺麗さを優先するなら、幻冬舎を主食にするとストレスが溜まる可能性があります。

たた、難しい本へ行くと自分の未熟さが露出するので、読みやすい本へ戻る。これは多くの人がやります。もし心当たりがあるなら、2冊目に反証本を挟む運用だけは外さないでください。読書の快感を守りつつ、成長の天井を上げられます。

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