2週間前、いつもいくスーパーに衝撃の商品を見つけた。
ラムネ味のわらび餅だ。
いつものきなこをかける、わらび餅ではない。
これをみた瞬間、過去の記憶と紐付いた。
そう、ねるねるねるね、だ。
ねるねるねるねの、 科学の味が鮮烈に蘇る。
あれは、美味しくはなかった。
しかし、あのCMとなにか実験のようなワクワクが買いたい衝動を起こさせたものだった。
テッテテレーのBGM、最高だ。
ねるねるねるねを思い出しながら、つい買ってしまった。
値段も同じくらいの98円。
パッケージを開けると、ふんわりとラムネジュースの匂いがしてくる。
しゅわしゅわパウダーと呼ばれる魅惑の粉をケースに入れる。
しゅわしゅわパウダーをしっかりとわらび餅につけて食べる。
あっ、これは違う。
口の中でシュワシュワして、後味がラムネだ。
科学で再現されたラムネだ。
あののどごし爽やかなラムネジュースではない。
しゅわしゅわパウダーだけ食べるほうが美味しい。
わらび餅も、いわゆるただ甘いだけではなく、なにか酸味を感じる。
このため、わらび餅だけで食べるほうがおいしかった。
たった98円で、新しい世界を体験できたので、メーカーには感謝をしたい。
味ではない。
体験が重要なのだ。
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