【動画サブスク】U-NEXTとDMMはどちらを選ぶべきか徹底比較ガイド

動画サブスクを本気で選ぼうとすると、最初にぶつかるのがU-NEXTとDMMの二択です。片方は月額料金が高い代わりに全部盛りのプレミアム路線、もう片方は月額550円で異常なコスパを誇る節約路線です。

しかもどちらも見放題作品数は業界上位、無料体験まで付いています。ここでは単なるスペック紹介ではなく、全ジャンルをPCで毎日見る前提で、どちらが実際に得なのか、どこで差が出るのかを冷静に切り分けて解説します。

私はU-nextでした

全ジャンルをPCで毎日楽しみたいならU-NEXTの方が総合的に有利です。理由は作品数の多さだけでなく、雑誌と書籍、ポイント還元、家族共有、ドラマ系の独占配信まで含めてトータルの体験価値が高いからです。

一方でアニメ中心でとにかく安く抑えたいならDMMプレミアムが圧倒的に有利です。550円という料金で新作アニメをほぼ網羅し、FANZAを含むDMMエンタメ圏の特典まで付いてきます。UIがやや荒いことと有料作品の多さは欠点ですが、料金を考えると大半のユーザーは妥協します。

要するに、U-NEXTは「全部入りのプレミアムプラン」、DMMは「アニメ特化の超コスパプラン」という整理になります。

基本スペックの整理

見放題作品数とコンテンツ量の差

U-NEXTは公式に「見放題37万本以上」と明記しており、国内外の映画、ドラマ、アニメ、ドキュメンタリー、ライブ配信などを含めて日本最大級のラインナップを持っています。作品数の多さだけでなくジャンルの偏りが少ないことが特徴で、邦画、洋画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメ、それぞれ数千本規模で揃えています。さらにParavi統合の影響でTBSとテレビ東京系列のドラマやバラエティが多数加わり、地上波見逃し系まで広くカバーしています。

DMMプレミアムは見放題19万本以上とされています。絶対数ではU-NEXTに負けていますが、月額550円という価格を考えると異常なボリュームです。特にアニメ作品では新作と旧作を合わせて6,000本以上を配信しており、新作アニメ見放題数で1位を掲げるほどアニメに特化しています。映画やドラマ、バラエティも一通り揃っていますが、力点はあくまでアニメ側に寄せている構成です。

コンテンツ量だけを数の競争として見るならU-NEXTが明らかに上ですが、月額単価あたりで考えるとDMMは「費用当たりの本数」という意味でかなり強いです。ただし質問者のように全ジャンルを満遍なく見る場合、アニメ偏重のDMMはどこかで物足りなさが出ます。

最新作と話題作の追従力

映画やドラマの最新作をどれだけ早く見られるかは、日常的に視聴する人ほど効いてきます。U-NEXTは新作映画の配信スピードが比較的早く、劇場公開から短期間でレンタル配信されるケースが多いです。最新作や一部の人気タイトルは見放題ではなく都度課金になりますが、毎月付与される1,200ポイントを使えば実質無料で新作を数本ずつ消化できます。さらにParavi統合によって、TBSやテレビ東京のドラマ、バラエティの独占配信や見逃し配信が大幅に増えています。

DMMは新作テレビアニメのカバー率が非常に高く、クール開始作品をほぼ網羅する水準です。アニメの最新話を追いかける目的なら、月額550円でこれだけ揃うサービスは他にほとんどありません。一方で最新映画や海外ドラマに関しては、そもそも配信数が少ない上に有料レンタル扱いが多く、映画メインのユーザーにはやや物足りない構成です。

まとめると、映画やドラマの最新作まで広く追いかけたいならU-NEXT、新作アニメを軸に据えるならDMMという棲み分けになります。

アダルトコンテンツの扱い

アダルトをどれだけ見るかは人それぞれですが、料金や構成に影響する要素なので整理しておきます。

U-NEXTは2024年6月以降、アダルト見放題を月額プランから切り離し、「H-NEXT見放題サービス」として提供しています。ただし月額プラン利用者向けのパックであり、最終的な支払い総額は従来と変わらない形に調整されています。つまりアダルトを含める場合でも、実質的な料金は2,189円のままです。作品数は公式には明記されていませんが、長年の蓄積を考えると相当なボリュームがあります。

DMMはFANZAを抱えているため、アダルト領域では圧倒的なラインナップです。DMMプレミアム会員であればFANZA TVの一部作品約2,000本強が追加料金なしで見放題になり、さらに月額1,078円を上乗せすると10万本以上のアダルト作品が見放題になります。この点だけを見ると、アダルト重視ならDMM側が明らかに有利です。ただし最大ボリュームを使い切るにはプレミアム550円とFANZA見放題1,078円を合算した1,628円が必要です。

アダルトをたまに見る程度なら、総合サービスの一部として付いてくるU-NEXTで十分です。本格的にアダルトを見たい場合はDMM＋FANZAの組み合わせの方が適しています。

雑誌と書籍など映像以外のコンテンツ

U-NEXTは雑誌読み放題と電子書籍ストア機能を本気で作り込んでいます。月額料金に210誌以上の雑誌読み放題が含まれており、ファッション誌、ビジネス誌、週刊誌、ライフスタイル誌まで幅広く揃います。さらにキッズ向けの絵本、児童書の読み放題も数千冊規模で用意されています。電子書籍は漫画、ラノベ、小説、一般書までラインナップされており、毎月付与されるポイントを使って購入すると最大40パーセントのポイント還元を受けられます。映画やドラマの原作漫画を同じアプリでそのまま読める体験は、他社にない強みです。

DMM側はDMMブックスと連携し、一部の漫画が無料で読める仕組みを提供しています。また初回購入時の90パーセントオフクーポンなど、割引施策が強力です。ただし雑誌読み放題はなく、「読むコンテンツ」全体の量と網羅性ではU-NEXTに大きく差を付けられています。代わりにDMMオンクレ無料プレイ券や英会話クーポンなど、映像とも書籍とも違う方向の特典が付いています。

読書や雑誌も含めたオールインワンのエンタメ環境を求めるならU-NEXTが明らかに優位です。DMMは漫画を少し読めればよく、クーポンで安く買えれば十分というスタンス向けです。

同時視聴とアカウント共有

U-NEXTは1契約で最大4つのファミリーアカウントを持て、それぞれが同時に別の作品を視聴できます。家族4人で利用すると1人当たりの実質負担は約500円になり、家族サービスとして見ると価格印象は一気に改善します。各アカウントの視聴履歴やお気に入りは完全に分離され、年齢制限やペアレンタルロックも個別設定可能です。

DMMプレミアムも同時視聴4台に対応しています。こちらはアカウントというよりデバイス単位で4台まで同時再生が可能というイメージです。プロフィール機能も追加されているため、同居家族で視聴履歴を分けることも一応可能です。月額550円で4台同時視聴というのは、コスパだけ見ればかなり有利な条件です。

両者とも共有条件は十分なので、同時視聴という点だけで優劣は付けにくいです。違いが出るのは「共有する人数とジャンルの好みのバラつき」です。家族全員が違うジャンルを好む場合は、コンテンツの裾野が広いU-NEXTの方がトラブルになりにくいと考えられます。

追加課金の発生しやすさ

U-NEXTは毎月1,200ポイントが付与されるため、最新映画や有料作品を数本見る程度であれば追加課金なしで賄えます。このポイントは90日まで繰り越しでき、映画館のチケット購入にも使えるため、ポイント消化の選択肢も多いです。通常利用であれば、よほど新作ばかりを追いかけない限りポイント内に収まります。数字だけ見ると月額2,189円は高く見えますが、ポイントを差し引いて実質約1,000円という見方が可能です。

DMMは月額550円と低価格な反面、最新映画や一部アニメ映画など有料レンタル作品が多めです。無料トライアル時に550ポイントが付与される以外は、継続的な自動ポイント付与はありません。そのため「見放題だけで満足する」か「有料レンタルを多用するか」で総額が大きく変わります。新作映画を月に数本見たい場合、U-NEXTとの総支払額の差は意外と縮まります。

要するに、月額はDMMが安いものの、新作をどの程度有料で見るかによってはトータルコストが近づくという点は理解しておくべきです。

操作性、UI、PCでの使い勝手

U-NEXTはサービス開始からの歴史が長く、PCとスマホアプリの双方でUIが安定しています。検索や絞り込み、倍速再生、10秒スキップ、字幕と吹き替えの切り替えなど、基本機能は一通り揃っています。4K対応作品や5.1ch音声も存在し、ホームシアター環境にも耐えられる品質です。PC視聴はブラウザだけで完結するため、別アプリを入れずに利用できる点も実務的に楽です。ただし解約導線がやや分かりにくいという指摘は一部にあります。

DMM側はサービス開始が新しい分、UIがまだ粗いという評価が目立ちます。特に字幕機能の弱さや、エピソード連続再生周りの挙動など、細かい使い勝手に不満が残るケースがあります。ただしアップデートが頻繁に行われており、1年前と比べると確実に改善傾向です。画質は実用上フルHD中心で問題はなく、PCブラウザ上での視聴も安定してきています。

PCで毎日長時間視聴する前提なら、現時点ではU-NEXTの方がストレスは少ないと考えてよいです。DMMは料金なりの割り切りが必要になります。

ユーザーレビューと満足度

各種顧客満足度調査では、U-NEXTもDMMも上位にランクインしています。U-NEXTは作品数とジャンルの豊富さ、高いポイント還元、雑誌や書籍を含めた総合力が評価されており、「月額は高いがその分の価値はある」という評価に落ち着いています。

DMMは料金の安さとアニメラインナップで非常に高い満足度を得ています。「550円とは思えない」「アニメだけならこれで十分」という声が多く、多少のUI不満や有料作品の多さは料金の安さで許容されている状況です。

どちらも不満点ははっきりしており、U-NEXTは価格と有料作品の存在、DMMはUIと有料作品の比率です。どの不満の方が自分にとって致命的かで判断が分かれます。

無料体験とキャンペーン

U-NEXTは31日間の無料トライアルを提供しており、初回登録時に600ポイントが付与されます。その後継続すれば毎月1,200ポイントが自動的に付与され、映画館や電子書籍購入にも利用できます。無料体験期間が長く、実際の生活のリズムにサービスを組み込んだ上で判断できるのは大きな利点です。

DMMは14日間の無料トライアルと550ポイント付与を行っています。期間はU-NEXTより短いものの、登録と解約が軽いため試しやすいです。またDAZNやDisneyプラスとのセットプラン割引など、他社サービスとのバンドル施策を積極的に展開しています。ただしセットプラン側には無料期間が無いケースも多く、登録即課金になる点には注意が必要です。

無料体験の太っ腹さでいえばU-NEXT、バンドル施策の面白さでいえばDMMという構図です。

サポート体制

U-NEXTはヘルプセンターが充実しており、多くの問題はQAで自己解決できます。それでも解決しない場合は、電話窓口や問い合わせフォームで直接相談が可能です。大手企業らしいサポート網があり、トラブル時の安心感は高いです。

DMMは総合サービスとして長年EC事業を運営してきた実績があり、ヘルプセンター、問い合わせフォーム、場合によっては電話対応も用意されています。決済やポイント周りがやや複雑な分、そこに関する問い合わせは発生しやすいですが、対応品質自体はおおむね良好と見て良いでしょう。

あなたの使い方前提でどちらが妥当か

ここまでの比較を、質問者の前提条件に当てはめます。条件は全ジャンルを日常的に見ること、PC視聴がメインであること、U-NEXTの料金が高いこと自体は許容範囲であることです。

この前提なら、客観的に見てU-NEXTを選ぶ方が合理的です。理由は次の通りです。

第一に、アニメだけでなく映画とドラマの比率が高い視聴スタイルでは、DMMのアニメ偏重構成はどこかで物足りなくなります。第二に、PCで毎日使うならUIの安定性と検索性の差が効いてきます。細かいストレスの積み上げは、半年単位で見ると意外なほど大きな機会損失になります。第三に、雑誌と書籍まで含めて「読む時間」も日常の一部に組み込むなら、U-NEXTの方が生活全体のエンタメ効率が上がります。

逆に、「アニメが8割、他は2割程度」「料金はできる限り削りたい」「UIの細かい不満より月額の安さが大事」という価値観なら、DMMプレミアムを主軸にする選択も十分合理的です。その場合、映画はAmazonプライムや都度レンタルで補う構成が現実的です。

おすすめの試し方

理屈だけでは決めきれない部分もあるため、実際には次のようなステップを提案します。

最初に、U-NEXTの31日間無料体験をフルに使い、自分が本当に見るジャンルと頻度を可視化します。その後、DMMの14日間無料体験を使って、新作アニメの充実度とUIの感触を確認します。この2つの期間だけでも合計45日ほど無料で検証でき、その間にどちらが「ログインしたくなるか」を感覚で判断できます。

もしどちらも魅力的だが決めきれない場合は、「U-NEXTメインでDMMはアニメが濃いクールだけ短期契約する」というハイブリッド構成も現実的です。アニメの多い時期だけDMMを足し、その他の期間は解約する運用なら、年間コストはそこまで膨らみません。