連休を利用して、茨城空港へ足を運びました。目的は、ただの「見学」。そう、何かをするわけでもなく、飛行機を見に行こうとしただけだったのですが、そこに流れる独特の空気感に包まれた体験となりました。
午前で終わる空港?飛行機はどこだ
空港に到着したのは昼過ぎ。飛行機の離着陸を見るつもりだったのですが、すでに滑走路は静まり返っており、案内を見ると午前中に便が集中しているとのこと。午後は何もない時間帯が続き、次の発着は夕方までおあずけです。
飛行機を見たければ、朝一か夕方を狙うしかありません。時間を潰すにも、周辺に特に娯楽施設があるわけでもなく、「これは空港というより、飛行機の展示館?」という印象が残りました。
小さな空港の中にある、大きな戦闘機
展示されている戦闘機を見学。思っていたよりも遥かに大きく、しかも二人乗り。セスナの5倍くらい大きいです。
近づくとその威圧感に驚かされます。説明パネルも丁寧で、子ども連れの家族も興味深そうに見入っていました。
空港探検は5分で終了
空港自体はとてもコンパクトで、一周しても5分とかからないほどの規模。2階には展望テラスがあり、充電用のコンセント付きの席が二つあります。
そこには、明らかに何も注文していないのに充電だけしている人々の姿。中年のおじさんと初老の男性が、無言で予備バッテリーを充電していました。その姿はどこか哀しげで、ただ電気をもらうためだけに存在しているようにも感じられます。
最近はこうした充電だけ客がどこにでも現れるのだな、と妙に感慨深くなりました。
飲食体験で、セイコーマートと2階カフェ
空港1階にはセイコーマートがあり、ここで「ガラナソーダ」(110円)を購入。独特の味で甘みは少なく、後味さっぱり。不思議な味ですが、決してまずくはないのです。
そして2階カフェでは、「チーズ納豆ドック」(580円)に挑戦。ソーセージに納豆とチーズが挟まれた珍品ですが、味のバランス的に酸味が足りないと感じました。ケチャップなどの酸味要素が欲しくなる構成で、少々くどさが残りました。
なぜか混んでいる空港
飛行機も飛んでいないのに、館内は人で溢れていました。やはり連休の力は侮れません。ただ、見学だけの人も多く、みな同じように飛ばない空港を味わっていたのかもしれません。
驚くほどなにもすることがないです。
空港としては、駅からも遠く、道も狭く、アクセスは正直微妙。バスや自動車もスムーズに動かず、「使い勝手がいい空港」とは言い難い印象でした。
豆知識: 茨城空港は、元々自衛隊の百里基地と共用する形で開設されており、民間機の便数は1日数便とかなり少ない。飛行機を見るなら午前中か夕方を狙うのがベスト。
茨城空港の味わい
茨城空港は、「飛行機を見に行く場所」として訪れると肩透かしを食らうかもしれません。しかしその静けさと、どこか哀愁を感じさせる空間には、都市型の大型空港では味わえない独特の魅力があります。
戦闘機展示やカフェメニューなど、短時間の見学にはちょうどよい規模感です。アクセスは不便ですが、それもまた旅情の一部と割り切れば、小さな発見が詰まった空港体験になるかもしれません。