2025年現在、私たちはまさに「バブルの只中」にいると多くの投資家や専門家が指摘しています。以下のニュースは象徴的です。「ゴルフ会員権15年ぶり高値、300万円迫る 個人人気・法人接待回復」

株式市場、不動産、そしてAI関連銘柄まで、多方面で資産価格が急騰している状況です。では、このバブルはいったいいつ始まり、いつ終わるのか。過去のバブルの寿命や現在の市場環境をもとに予測してみます。
過去のバブル寿命はどれくらいだったか?
歴史を振り返ると、多くのバブルは平均して4〜6年程度で崩壊を迎えています。
日本
1986年から1991年にかけての「平成バブル」は約5年で崩壊しました。金融緩和による株価・不動産価格の高騰が続いたものの、1990年の株価急落と不動産規制強化で急速に破裂しました。
アメリカ
ドットコムバブル(1995〜2000年)はIT株の過熱により5年で崩壊。住宅バブル(2002〜2007年)は6年ほど続いたのちリーマンショックへとつながりました。
ヨーロッパ
スペインやアイルランドの住宅バブル(2000〜2007年)は6〜7年で終焉を迎え、欧州債務危機へと発展しました。
豆知識: 「バブルの寿命は約5年」というのは驚くほど共通しており、国や市場を問わず繰り返し現れるパターンです。
今回のバブルはいつ始まったのか?
2025年の現在進行形のバブルには、2つの「開始時期」の見方があります。
2020〜2021年スタート説
コロナ禍の超金融緩和で、株・不動産・暗号資産が同時に膨張。
この時点で「エブリシング・バブル」と呼ばれる状態が始まっていたとされます。
2022〜2023年スタート説
AI関連銘柄(特にNVIDIAなど)の急騰に代表される「AIバブル」が市場を牽引。この時期から本格的にバブル化したと見る専門家もいます。
では、いつ終わるのか?
過去の寿命を当てはめると、次のような予測が立ちます。
- 2020〜2021年開始説: 2025〜2027年頃に崩壊の可能性が高い
- 2022〜2023年開始説: 2027〜2028年頃が危険域
つまり、もっとも妥当な見方は「あと1〜3年以内に大きな調整に入る可能性が高い」ということです。
崩壊の引き金となる要因
もちろん、バブルがいつ終わるかは単純なカウントダウンでは決まりません。以下のような要因が寿命を短縮したり延命させたりします。
- FRB・日銀の金融政策(利上げなら短命、利下げなら延命)
- 地政学リスク(戦争・供給網混乱・エネルギー価格高騰)
- 資金の移動(株式から不動産へ、AIから他セクターへ)
補足: 過去のバブル崩壊では「株式」が先に崩れ、不動産や実体経済がその後を追うケースが多いです。
バブル崩壊はいつか
2025年現在のバブルは、2020〜2021年の金融緩和起点と見るなら終わりは目前、2022〜2023年のAIバブル起点と見るならあと数年の余地があります。
いずれにせよ、歴史的な平均寿命から考えると2025〜2028年の間に調整期が訪れる可能性が非常に高いといえるでしょう。投資家にとっては、浮かれすぎずリスク管理を強めることが生き残りの鍵になりそうです。
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