下仁田日帰り旅、世界遺産とシルクの歴史を巡る濃密な一日

日本

朝6時、日帰りで群馬県の下仁田町へ向けて出発。

目的は清流荘という温泉だったのですが、現地でレビューを見て行くのを断念。そこから始まった行き当たりばったりの旅が、思いのほか面白く、学び深い一日となりました。

朝の道の駅しもにたへ

最初の目的地は、下仁田インターすぐの「道の駅しもにた」。8時半に到着したものの、売店以外はまだ営業前。ねぎの名産地ながら、生鮮品や特産品で買いたいものはなく、軽く一周して次の目的地へ。

神津牧場でソフトクリームと虫との闘い

次に向かったのは「神津牧場」。日本初の洋式牧場として明治時代からの歴史を誇り、山の中のロケーションに広がる広大な牧場です。

  • ソフトクリーム(450円)は濃厚で美味

  • 標高があるため気温は27度前後で、ほんの少し涼しい
  • ただし虫が多く、特にアブと蜂の存在が気になる

世界遺産・荒船風穴でひんやり体験

牧場から車で5分ほどの場所にある「荒船風穴」へ。こちらも世界遺産に登録されており、夏でも2〜3度の冷気が吹き出す天然の“冷蔵庫”です。

かつては蚕の卵を保存する施設として利用されており、今でもその構造が残されています。入場料は500円。

豆知識: 荒船風穴は、富岡製糸場と同様に養蚕・製糸産業を支えた一大遺産で、自然の力を利用した保存技術の代表例です。

すき焼きの名店「コロムビア」で昼食

昼どきに下仁田駅周辺まで戻り、名前に惹かれて「コロムビア」へ入店。喫茶店風の名前ですが、実はしっかりしたすき焼き専門店。

  • 鶏肉と豚肉のすき焼きを選択
  • すき焼きの卵をご飯にかけて食べるスタイル
  • 素朴ながら味わい深く、心が和む昼食

下仁田焙煎所でコーヒーブレイク

食後は徒歩で「下仁田焙煎所」へ。こだわりのコーヒーを提供する自家焙煎のカフェです。アイスコーヒーを注文してひと休み。静かな空気の中、青く澄んだ空が印象的でした。

世界遺産・富岡製糸場に寄り道

本当はこのあと「かんなの湯」に直行する予定でしたが、途中で看板を見つけて急遽「富岡製糸場」へ寄ることに。

教科書で見た記憶しかなかった施設ですが、現地では多くの日本人観光客で賑わっていました。外国人観光客がいないのは珍しく感じられました。

展示を見てわかったのは以下の通りです。

  • 1860年代に稼働を始め、1984年まで続いた大規模なシルク工場
  • 蚕から生糸を大量生産することで、シルクの大衆化に貢献
  • バブル期直前まで動いていたことに驚き

豆知識: 富岡製糸場は、日本初の官営工場であり、西洋技術と日本の伝統を融合させた近代化の象徴的存在です。

私は普段シルク製品を使わないため、性能の高さには実感が湧かずでした。触った感じはポリエステルに似ていて、「軽くて乾きやすい」のが魅力なのかな?という印象。

締めの一杯とラーメン

歴史探索の後は、腹ごしらえ。立ち寄ったのは「麺屋日の出」。味噌つけ麺とチャーシュー丼を注文。

  • 味噌つけ麺は珍しいスタイルで濃厚な風味
  • チャーシュー丼もジューシーで美味

ようやく目的の温泉へ「かんなの湯」

17時を回り、ついに「かんなの湯」へ。車で下仁田から約1時間の場所にあります。着いたときは空いていて、炭酸風呂も余裕で入れる快適さ。

しかし19時を過ぎたころから人が急増。最後は芋洗い状態に。混雑の前にじっくり浸かれてラッキーでした。

行き当たりばったりでも大満足の旅

今回は、予定していた清流荘をパスしたところから始まり、牧場、世界遺産、名店の味、そして温泉へと、想像以上に盛りだくさんな日帰り旅行になりました。

教科書では知っていた場所が、現地に立つとまったくう表情を見せてくれる。これこそ旅の醍醐味だと改めて感じました。

下仁田は、観光地化されすぎていない分、素朴な良さと発見が詰まった町。温泉・歴史・グルメを日帰りで満喫できる穴場スポットとして、また訪れたい場所のひとつになりました。

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