中学生でもわかる日本株投資の基本用語まとめ

中学生でもわかる日本株投資の基本用語 株式

日本株投資は、会社の価値と株価のズレを見つける作業です。

本記事では、最初に市場の仕組み、次に注文の出し方、次に会社の成績の読み方、最後に税金とリスク管理までを解説しています。

最初に押さえる超基礎用語

ここが分かると、株のニュースが急に読めるようになります。

  • 株式 会社の持ち分を小さく切ったものだと考えると分かりやすいです。
  • 株価 株が売買される値段で、会社の人気投票ではなく将来の期待も混ざった価格です。
  • 取引所 株を売りたい人と買いたい人が集まる場所で、日本では東京証券取引所が中心です。
  • 市場区分 上場企業を性格ごとに分けた枠で、プライム、スタンダード、グロースがあります。
  • 銘柄 会社ごとの株の呼び名で、証券コードという番号でも管理されます。
  • 時価総額 会社の株価に発行済み株式数を掛けた規模の目安です。
  • 配当 会社が利益の一部を株主に配るお金です。
  • 売買益 安く買って高く売れた差額の利益です。
  • リスク 危険というより結果がブレる幅で、上がる可能性も下がる可能性も含みます。

豆知識 株価は今の成績よりも、これからの成績の予想で動く場面が多いです。決算で過去が良くても、見通しが弱いと下がることがあります。

日本の株式市場の仕組み

日本の上場株は主に東京証券取引所で取引されます。市場区分は2022年に再編され、プライム、スタンダード、グロースの3つが基本になりました。

ざっくり言うと、プライムは機関投資家も含めて大きなお金が集まりやすい企業が多く、グロースは成長期待が大きい企業が多い傾向があります。ただし区分だけで良し悪しは決まりません。どの区分でも良い会社も悪い会社もあります。

また上場には維持のルールがあります。基準に合わない状態が続くと改善期間に入り、さらに改善できないと監理銘柄や整理銘柄に指定され、最終的に上場廃止になる場合があります。

取引時間と売買単位

日本株の現物取引は、午前が9時から11時30分まで、午後が12時30分から15時30分までという枠で動きます。注文は寄り前の時間から受け付けられます。

売買単位は基本が100株です。2018年に全国の証券取引所で内国株式の売買単位が100株に統一されました。

このため、株価が3,000円の銘柄を買うには、3,000円かける100株で、最低でも30万円が必要になります。これが日本株が少額で始めにくいと言われる理由の一つです。

注文の出し方 成行と指値と板

株を買うときは注文を出します。ここが雑だと、良い会社でも変な値段で買って損をします。

成行は値段を指定せずに今いる相手とすぐ売買する注文です。早いですが、相場が荒れていると想定より不利な値段になることがあります。

指値はこの値段なら買う、この値段なら売るという指定をする注文です。狙いの値段で待てますが、届かなければ成立しません。

逆指値は損が広がる前に自動で逃げるために使うことが多い注文です。たとえば一定の下落で売り注文を出す形にすると、想定外の大崩れに備えられます。ただし急落局面では約定が荒れることもあります。

は買いたい人の値段と売りたい人の値段が並ぶ表のような情報です。板が薄い銘柄は、少しの注文でも株価が飛びやすくなります。ここで重要なのが出来高流動性で、どれだけ売買が活発かを示します。

スプレッドは買い気配と売り気配の差です。差が大きいと、その時点で売買するだけで不利が発生しやすくなります。

豆知識 値動きが激しいときは、成行より指値のほうが事故を減らしやすいです。ただし約定しないリスクもあるので、目的で使い分けます。

値幅制限と特別気配

日本株には、1日の値動きに上限と下限がある銘柄が多く、これをストップ高ストップ安と呼びます。急な材料で売買が偏ると、値段が飛ばずに気配だけが動く時間が出ます。

特別気配は、買い注文や売り注文が一気に偏ったときに、いきなり約定させず段階的に気配を動かす仕組みです。初心者が入ると、思ったより高値づかみや安値売りをしやすい場面でもあります。

会社の成績を読む 決算と三つの書類

株価の長期的な土台は会社の稼ぐ力です。会社の成績は主に決算で確認します。

決算短信は短く早い速報です。有価証券報告書は詳細版で、事業のリスクや数字の内訳が深く書かれます。適時開示は重要な出来事を投資家に知らせる仕組みで、合併や業績修正などが出ます。

決算を見るときは、売上、利益、利益の伸び方、そして来期の見通しを押さえます。過去が良くても来期の見通しが弱いと株価は下がることがあります。

よく出る指標 PERとPBRとROE

ニュースで頻出する指標は、暗号ではなく比較のものさしです。

EPSは1株あたりの利益です。PERは株価が利益の何年分かという目安で、同業で比べると割高か割安かの感覚が持てます。

BPSは1株あたりの純資産です。PBRは株価が純資産の何倍かという目安で、1倍を大きく下回ると割安と言われることがあります。ただし事業が弱ければ安いままの理由がある場合もあります。

ROEは自己資本に対してどれだけ効率よく利益を出しているかの目安です。ROEが高い会社は資本の使い方が上手い場合が多いですが、借金が多いだけで高く見える場合もあるので注意します。

このほか、フリーキャッシュフローは手元に残る現金の力で、黒字でも現金が増えない会社は苦しくなることがあります。

配当と優待 権利付き最終日と権利落ち日

配当や株主優待を受け取りたい場合は、買うタイミングが決まっています。基本は、権利確定日の株主名簿に載っていることが条件で、そのためには権利付き最終日までに買って保有している必要があります。

日本株の受渡しはT+2で、取引した日から2営業日後に受渡しが行われます。

権利落ち日は権利付き最終日の翌営業日で、この日に買っても配当や優待の権利は付きません。理屈の上では配当分だけ株価が下がりやすいですが、相場全体や需給で動きは変わります。

税金と口座 特定口座と新NISA

日本株で利益が出ると税金が関係します。上場株式の譲渡益や配当には、一般に合計20.315パーセントの税率が使われます。

特定口座の源泉徴収ありを選ぶと、税金計算と納税を証券会社側が代行し、原則として確定申告の手間が減ります。損益通算や損失の繰越など、状況によって申告が有利な場合もあるので、ここは自分の年間状況で判断が必要です。

新NISAは、一定枠内の投資で得た利益が非課税になる制度です。2024年からの新制度では、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせた年間投資枠の上限が360万円で、生涯の非課税保有限度額は1,800万円です。

ただし、何でも非課税で買えるわけではなく、対象商品や取引方法に条件があります。制度の理解が浅いと、税金のメリットを取り逃がします。

コスト 手数料とスリッページという見えにくい出費

投資のコストは手数料だけではありません。スリッページは、想定した値段と実際に約定した値段のズレで、板が薄い銘柄や急変動時に増えます。

長期で成績を分けるのは、派手な当たりよりも、こうした小さなコストの積み重ねです。初心者ほど、売買回数を増やし過ぎない、焦って成行を連打しない、という基本が効きます。

信用取引と空売りは後回しでよい

信用取引は、証券会社からお金や株を借りて売買する仕組みです。レバレッジが効くので、儲かるときも損するときも動きが大きくなります。

空売りは借りた株を先に売って、下がったら買い戻して差益を狙う取引です。理屈は簡単ですが、上がり続ける相場では損が膨らみやすく、追証という追加の入金が必要になることもあります。まずは現物取引で、損益と心の動きに慣れてからで十分です。

初心者にある3つの誤解

一つ目は、良いニュースが出たから上がるはずだという思い込みです。市場はすでに織り込んでいる場合があります。市場参加者は膨大で、ニュースを知った時点ですでに大多数も周知となっているためです。

二つ目は、安いから割安だという思い込みです。安いのではなく、弱いから安い場合があります。PBRが低いだけでは判断できません。

三つ目は、短期の値動きで自分の判断の正しさを決めてしまうことです。短期は需給の波が強く、会社の価値とは別に動く時間が長いです。

毎月の点検リスト 用語を実戦に変える

用語を覚え使うためのリストです。

  • 買う理由 決算のどの数字が良く、何が伸びる想定かを一文で書けるようにします。
  • 売る条件 逆指値でも手動でもよいので、撤退する値を決めます。
  • コスト 手数料だけでなくスプレッドとスリッページも意識します。
  • イベント 決算発表日、権利付き最終日、重要開示の予定を確認します。
  • 記録 買った日、理由、結果、反省を残し、同じ失敗を繰り返さないようにします。

豆知識 投資が上達する人の共通点は、当たり外れよりも、判断の理由と検証を残すことです。記録は才能より強い武器になります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました