中学生でもわかる米国株投資の基本用語まとめ

中学生でもわかる米国株投資の基本用語まとめ 株式

米国株投資は、雰囲気で始めると手数料や税金や値動きの理由が分からず、ただ不安になるだけです。専門用語を押さえるだけで、ニュースの見方と売買の判断が一段クリアになります。

本記事では、まず市場の超基礎語から入り、次に取引所と時間、指数とETF、企業の決算、注文方法、リスク管理、そして日本から投資するときの実務ポイントまでを解説します。

最初に押さえる超基礎用語

ここが分かると、以降の用語が一気につながります。まずは米国株の全体を動かす土台の言葉をそろえます。

  • 米国株 アメリカの企業が発行する株式で、ドル建てで取引されるのが基本です。
  • 取引所 株が売買される場所で、代表がNYSEとNASDAQです。
  • ティッカー 米国株の銘柄記号で、AAPLのように短い英字で表されます。
  • 株価 その瞬間に売買が成立しそうな値段で、需要と供給で動きます。
  • 時価総額 企業の規模感を表す目安で、株価に発行株数を掛けたものです。
  • 指数 市場全体の動きを代表する数字で、S&P500やNASDAQ総合などがあります。
  • ETF 指数などに連動することを目指す上場投資信託で、株と同じように売買できます。
  • 分散 複数の銘柄や資産に分けて持ち、1つの失敗の影響を小さくする考え方です。
  • 配当 企業が利益の一部を株主へ現金などで還元する仕組みです。
  • 手数料 売買や保有でかかるコストで、長期では差になりやすい部分です。

豆知識 米国株はニュースが多いですが、値動きの原因は大きく分けて三つに収れんします。企業の利益が増えるか、市場がその利益に何倍の値段を付けるか、そして金利などの環境がどうなるかです。

市場の舞台 取引所と取引時間

米国株は主にNYSEとNASDAQで取引されます。ニュースでNASDAQが上がったと言うとき、実際にはNASDAQ上場銘柄全体の代表として指数の動きが語られています。まず大事なのは、あなたが売買する値段がどの時間帯のどの市場で成立したものか、という感覚です。

米国株には通常の取引時間に加えて、時間外取引があります。時間外は参加者が少なくなりやすく、値段の飛び方が荒くなることがあります。短期の売買ほど、時間外の値段に振り回されやすいので注意が必要です。

もう一つの基本が出来高です。出来高はその日にどれだけ売買されたかで、流動性の目安になります。流動性が低いと、買いたいときに高く買わされ、売りたいときに安く売らされやすくなります。

米国株の地図 指数とセクター

指数は、市場をざっくり把握するための地図です。代表的な指数にはS&P500、ダウ平均、NASDAQ総合などがあります。ここで勘違いしやすいのは、指数ごとに中身が違うことです。例えばS&P500は米国の大型株中心で、ダウ平均は採用銘柄が少なく、NASDAQ系はハイテク比率が高くなりがちです。

次に覚えるのがセクターです。セクターは業種のまとまりで、テクノロジー、金融、ヘルスケア、生活必需品などに分けて見ます。市場全体が上がっていても、セクター間で強弱が出るのが普通です。金利が上がる局面では成長株が重くなり、景気が不安な局面では生活必需品が相対的に強い、といった癖が出やすいです。

指数を買う道具 ETFと投資信託の違い

ETFは取引所で売買できるので、株と同じようにリアルタイムの値段で買えます。一方、投資信託は1日1回など決まったタイミングで基準価額が計算され、まとめて取引されることが多いです。どちらが優れているという話ではなく、使い方が違います。

コストで重要なのは信託報酬経費率と呼ばれる保有コストです。年0.1パーセント台でも、長期では複利で効きます。さらにETFにはスプレッドがあります。スプレッドは買値と売値の差で、実質的なコストです。流動性が高いETFほどスプレッドが小さくなりやすいです。

豆知識 同じ指数連動でも、運用会社や仕組みによって指数とのズレが出ます。これをトラッキングエラーと呼び、地味ですが長期では差が出る部分です。

企業の実力を見る 決算と指標

株価は人気投票の側面がありますが、長く見るなら企業の稼ぐ力から逃げられません。米国株で頻出なのがEPSです。EPSは1株あたり利益で、利益を株数で割ったものです。次にPERです。PERは株価が利益の何年分か、という感覚に近い指標です。ただし、PERが低いから割安と決めつけるのは危険です。将来の成長が止まる企業は低いPERでも当然ということがあります。

決算シーズンでよく聞くのがガイダンスです。ガイダンスは企業が示す見通しで、売上や利益の予想レンジなどを出します。市場は過去の成績だけでなく、これから何が起きそうかで動くので、ガイダンスの上振れ下振れに株価が反応しやすいです。

米国株には自社株買いも多いです。自社株買いは株数を減らし、結果としてEPSを押し上げやすくします。配当と並ぶ株主還元で、株価の下支え材料として語られることがあります。

買い方の基本 注文方法と値段の決まり方

売買の失敗は、銘柄選びより注文で起きます。まず成行注文はその瞬間に最優先で成立させる注文です。早く買える反面、板が薄いと想定より高値づかみになることがあります。指値注文は値段を指定するので、変な値段で約定しにくい代わりに、届かなければ買えません。

ここで押さえるべきなのが気配値です。板には買いたい人の注文と売りたい人の注文が並びます。買い注文の一番高い値段と、売り注文の一番安い値段の間に差があり、これがスプレッドです。スプレッドが大きい銘柄は取引コストが高いと考えてよいです。

米国市場を動かす外部要因 金利とドルと景気

米国株のニュースで最重要の外部要因は金利です。金利が上がると、将来の利益の価値を現在に割り引く力が強まり、特に成長株が重くなりやすいです。逆に利下げ局面では成長株が評価されやすい傾向があります。ただし、利下げの理由が景気悪化なら、株全体には逆風になります。

日本から見るなら為替も避けられません。米国株はドル建てなので、株が上がっても円高が進むと円換算の利益が小さくなることがあります。これは怖がる対象ではなく、米国株投資には株のリスクと為替のリスクが同居している、と理解するだけで十分です。

損しにくくする技術 リスク管理の基本

投資は当て物ではありません。まずボラティリティは値動きの大きさです。値動きが大きいほど、短期では心が折れやすくなります。次にドローダウンです。ドローダウンは高値からどれだけ下がったかで、長期投資の痛みを具体化する指標です。

現実的な対策は派手ではなく、基本に寄ります。分散、積み立て、そしてルール化です。特に積み立ては、買うタイミングを分散し、感情の暴走を抑えます。反対に、レバレッジや信用取引やオプションは、仕組みを理解しないまま触ると一気に事故になります。分からないものはやらない、これが一番強い防御です。

日本から米国株を買うときの実務 税金と手数料

日本の証券会社で米国株を買うと、取引手数料に加えて為替のコストがかかることがあります。見落としやすいのは、買うときと売るときで為替コストが二重に発生する場合がある点です。実際の条件は証券会社ごとに違うので、約款や手数料表を読むのが最短です。

税金は難しそうに見えますが、ポイントだけで十分です。配当には米国側で源泉徴収がかかり、日本側でも課税対象になります。二重課税の調整の仕組みが用意されていますが、口座区分や手続きで取り扱いが変わります。ここを曖昧にすると、損益の実感がずれます。

この順番で覚えると早い

米国株投資は、まず取引所と取引時間で値段の舞台を理解し、次に指数とセクターで市場の地図を持ち、ETFで指数を買う道具を押さえ、決算と指標で企業の稼ぐ力を見て、注文方法で無駄な損を防ぎ、金利と為替でニュースの意味を読み、分散と積み立てで長期の事故率を下げる、という順序で覚えるのが最短です。

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