最近になって「アドベントカレンダーのブログ版」を多くの人がやっていることを知り、驚きました。
実はエンジニア界隈だけでなく、読書家、投資家、ガジェット好き、ライフハック系ブロガーなど、ジャンルを超えて毎年12月に盛り上がる恒例行事になっているようです。
ブログ版アドベントカレンダーとは
本来のアドベントカレンダーはクリスマスまでの24日間をカウントダウンするための仕掛けですが、ブログ版は「12月の各日を担当者が1記事ずつ埋めていく」というネット文化から生まれました。特定のテーマに対して、複数の書き手が日替わりで記事を投稿していく形式です。
特に日本では、Qiitaのエンジニア向けアドベントカレンダーが有名で、これが他ジャンルにも広がり、個人ブログでも同様の取り組みが増えてきました。
ブログ文化の中でも「12月の祭り」のような位置づけで、楽しみにしている人も多いようです。
豆知識: 日本で最初期に広がったのは2010年代のQiitaアドベントカレンダーで、現在では1000件以上のカレンダーが毎年登録されています。
「アドベントカレンダー企画に積極的なブログ・メディア」のおすすめ
今回は実際にアドベントカレンダー文化と関わりがあり、毎年継続的に企画や参加が確認できるブログ・メディアだけを厳選して紹介します。
1. はてな匿名ダイアリー・はてなブログ(はてな)
個人ブロガーが多く参加するアドベントカレンダー文化の中心的存在です。特に「はてなブログ Advent Calendar」は公式企画として毎年12月に開催され、技術・文学・資格勉強・投資・生活改善など雑多なテーマのカレンダーが数百件規模で作成されます。エントリー数が多く、読み応えがあるブログが毎年発掘されるため、アドベント文化の“母艦”と言えます。

2. Qiitaブログ(Qiitaユーザーの個人技術ブログ)
Qiitaは技術記事投稿サービスとして有名ですが、そのユーザーが個人で運営するブログにもアドベントカレンダー記事を連載するケースが多く見られます。公式のQiita Advent Calendarと連動してブログ側にも詳細版を書く人が多く、プログラミング、インフラ、AI、データ分析の深掘り記事が豊富です。

3. Zenn(Zenn.devの個人ページ・ブログ)
Zennは技術系執筆プラットフォームで、ユーザーがブログ形式で記事を投稿できます。Zenn自体にアドベント機能があり、毎年盛り上がりを見せます。Zennは文章の読みやすさ・テーマ性の統一に力を入れるユーザーが多いため、シリーズ記事として完成度の高いアドベントカレンダーが集まりやすい傾向があります。

4. DevelopersIO(クラスメソッド株式会社の公式技術ブログ)
AWSを中心に技術情報を発信する大規模ブログで、毎年12月は独自のアドベントカレンダー企画を開催しています。1日1本以上、総勢30〜50名以上のエンジニアが参加するため、企業系ブログとしては国内最大級のアドベント文化を持っています。信頼性が高く、実務に役立つ具体的な情報が多い点が特徴です。

豆知識: 国内のアドベントカレンダーは「技術系企業ブログ+個人ブログ(はてな・Zenn)」が圧倒的多数で、毎年数千記事が12月に集中します。
ブログ版アドベントカレンダーが人気の理由
一番の理由は、インターネット古参が昔の懐かしい雰囲気を味わえることですね。
1 強制的にアウトプットの習慣がつく
毎日投稿するという形式は負荷が高い一方、テーマを絞ることで書きやすくなり、継続のモチベーションになります。特にブログ運営者にとって「12月は書く月」という共通認識を作り出しています。
2 読者との恒例行事になる
毎年楽しみにしている読者がつきやすい点も魅力のひとつです。季節イベントのように楽しめるため、SNSでも共有されやすく、ブログの認知向上にもつながります。
3 記事のテーマがまとまるので読みやすい
同じテーマで24記事を並べると、ちょっとした小冊子のようになります。過去のアーカイブをまとめ読みする読者も多く、長期的な資産として価値が残りやすい形式です。
動画を見るよりも文字を読みたい
ブログ版アドベントカレンダーは、12月に一斉に盛り上がる独自の文化であり、テーマを決めて連続投稿をすることでブログに新しい魅力が生まれます。技術系だけでなく、ライフスタイルや読書、投資などどんなジャンルでも楽しめる点が特徴です。
動画が隆盛の昨今ですが、文字を読んでいきます。


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