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『半グレ』を書評。暴力とビジネスが同居する「境界の世界」を草下シンヤが描き切った理由

草下シンヤの『半グレ』は、暴力団でも一般市民でもない「境界の存在」である半グレ集団を、取材者として徹底的に追いかけたノンフィクションです。本書には、恐怖をあおる派手な演出はなく、逆に淡々とした語り口で、半グレという存在の実像を読者に突きつけ...
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『運』書評。ドンキ安田隆夫が語る「運の正体」は努力と狂気の記録だった

安田隆夫の『運』は、ドン・キホーテという日本有数の巨大小売チェーンを作り上げた創業者が、自らの人生と経営哲学を振り返りながら「運とは何か」を徹底的に語った一冊です。運という言葉は軽く聞こえますが、本書では単なるラッキーストーリーではなく、安...
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呉勝浩「爆弾」「法廷占拠 爆弾2」書評。スズキタゴサクという爆弾に、私たちはなぜここまで囚われるのか

呉勝浩の長編ミステリー「爆弾」は、取調室と連続爆破事件を舞台に、警察と爆弾魔スズキタゴサクの心理戦を描いた作品です。続編「法廷占拠 爆弾2」は、その約1年後の東京地裁での法廷占拠事件を描き、前作の余韻をそのまま「次の地獄」に接続する構成にな...
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「死なない」ことが、最も価値ある挑戦である理由

「挑戦」という言葉は、派手な行動や成功体験を連想させます。起業、転職、恋愛、投資、どれも前へ出ることが称賛される時代です。けれども、本当の意味で価値ある挑戦とは何でしょうか。それは、どんな時代でも変わらず通用する挑戦「死なない」ことです。こ...
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『銃・病原菌・鉄』レビュー|人類史を一気に解き明かす名著

人類史を語るとき、多くの人が「優れた民族が勝ち残った」と無意識に考えがちです。しかしジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』は、その常識を根底から覆します。本書は、世界史を「民族や文化の優劣」ではなく、「環境や地理条件がいかに歴史を方向づ...
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スピノザ『エチカ』、日本人の宗教観に近い「神=自然」

スピノザの『エチカ』は、「神=自然」という大胆な見方から、人間の感情や自由、そして最高の幸福(至福)に至る道筋を、数学のように論理立てて示した本です。むずかしそうに聞こえますが、要は「世界のしくみをよく理解すれば、感情に振り回されず自由に生...
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『汝、星のごとく』レビュー|依存と自立を描いた現代の傑作小説

瀬戸内の小さな島を舞台に始まる物語『汝、星のごとく』。本屋大賞受賞作ということで読み始めました。本記事では、あらすじや登場人物、感動を呼ぶ仕掛けを解説しながら、なぜこの作品が多くの読者を惹きつけるのかを掘り下げます。あらすじ物語は「月に一度...
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なぜ「夕食後、満腹なはずなのに物足りない」のか?『食欲人』が解き明かす、40代男の食欲の真実

仕事でも家庭でも責任が増え、健康診断の結果が気になり始める40代です。日々の食生活に気をつけようと思っても、「夕食後、満腹なはずなのに何か物足りない」と感じたり、週末の夜に無性にスナック菓子や甘いものに手が伸びてしまう、という経験はないでし...
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『近畿地方のある場所について』書評

背筋著『近畿地方のある場所について』は、投稿サイト「カクヨム」から人気を呼んだホラー・モキュメンタリー小説です。語り手が、行方不明の友人を探すために複数の媒体から断片的な証言や資料を集め、それを再構成する形で物語が紡がれていきます。映画化も...
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「元ヤクザ弁護士」に40代が学ぶ、人生の逆転劇と軸の見つけ方

私は人生の折り返し地点に立ち、これまでの選択や経験が良くも悪くも積み重なり、良くも悪くも「今の自分」を形作っています。若い頃の無鉄砲さや勢いはなくなり、安定を求める気持ちが強くなる一方で、「このままでいいのか?」という漠然とした不安や、どこ...
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『戦略は一杯のコーヒーから学べ』、凡庸な日常を「戦略的」に塗り替える逆転思考

いつの間にか「考える力」が鈍っていく感覚を覚える人も少なくないのではないでしょうか。永井孝尚氏の著書『戦略は一杯のコーヒーから学べ』は、自分の思考のクセを点検し、再び“戦略的に考える力”を取り戻すための一冊です。題材は「コーヒー」。登場する...
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『不老不死の研究』が突きつける、思考と生き方のアップデート

「そもそも、死ぬ必要ってありますか?」『不老不死の研究』は、ただの未来予測でもなければ、オカルトでもSFでもありません。死を「避け得ぬ前提」から「技術的課題」へと置き換える、現実と科学と哲学の交差点で展開される思考実験であり、極めて実践的な...
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「異質」の向こうにある自由。『コンビニ人間』を読んで考えたこと

村田沙耶香の小説『コンビニ人間』を読んだ。最初の印象は、「なんて変な人なんだろう」というものだった。主人公・古倉恵子は、感情や人付き合いの機微を持たない。けれど、その異質さが、読み進めるうちに「異様にまっすぐな感性」に見えてくるから不思議だ...
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40代が「死ぬこと以外かすり傷」と「かすり傷も痛かった」を読んで考えた、人生の”攻め”と”守り”のバランス

40代。この響きには、どこか複雑な感情が伴います。若い頃のような無鉄砲な勢いは鳴りを潜め、経験という名の知恵がつき、同時に「このままでいいのか?」という漠然とした焦りも生まれてくる。そんな人生の岐路に立つ私にとって、箕輪厚介さんの二冊の著書...
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ファスト教養、それは40代の私たちを惑わす「即効性の甘い罠」なのか?

「ファスト教養」という本をご存知でしょうか。まるでファストフードのように、手軽に、そして迅速に摂取できる教養を指します。私が手に取ったその本は、まさに現代社会のスピード感と、それに伴う私たちの焦りを映し出すかのようでした。教養がビジネスツー...
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『TREASURE 成功者からの贈り物』を読んだあなたへ。「成功の7段階」から何を学び、どう生かすか?

犬飼ターボ氏の『TREASURE 成功者からの贈り物』を読み終えたあなた。きっと物語の余韻とともに、「自分にとっての成功とは?」という問いが残っているのではないでしょうか。この作品は、単なる成功哲学の紹介ではなく、読者自身の内面の変容を促す...
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『非常識な成功法則【新装版】』を徹底解説!神田昌典が教える「結果を出す人の非常識な思考術」

成功に向かう道は、本当に「正しい」ことを積み重ねるだけでいいのか?そんな疑問に、ズバリ答えてくれるのが本書『非常識な成功法則【新装版】』です。2002年が初出?で、新装版は2011年の本です。叶うものと叶わないものがありますが、チャンスが来...
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梅原大吾『勝ち続ける意志力』に学ぶ、人生を変える“勝負の哲学”

「なんで、あの人はいつも勝てるんだろう?」仕事でも、勉強でも、スポーツでも、そんな疑問を感じたことはありませんか?私たちの多くは「勝ちたい」「成功したい」と願います。でも現実は、思うようにいかないことの連続です。そんな中で、一人の男が世界中...
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衝撃の分析!『習近平が狙う米一極から多極化へ』を読んで世界の見方が変わった

先日『習近平が狙う米一極から多極化へ 台湾有事を作り出すのはCIAだ』という、かなり刺激的なタイトルの本を読みました。この本が提示する視点は、普段私たちがメディアで触れる情報とは一味も二味も違い、まさに目からウロコ!今回は、この本を読んで考...
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「わからない」が言葉になる瞬間──『高校数学の基礎が150分でわかる本』書評

「自分が何をわかっていないのか、わからない」。この感覚に心当たりのある人は多いと思う。私もその一人だった。特に高校数学のような抽象的な分野では、ある項目の理解ができていないと「理解の壁」が突然立ちはだかり、目の前の数式やグラフがまるでわから...
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